2026/4/14(火)朝刊チェック:「若者のリベラル離れ」を敗因と分析してる中道改革連合とかいう愚者の集団について
【結論】
自民党大会における「自衛隊の私物化」という異常事態は、政権与党の知性崩壊と、権力の空間に同化して批評性を失ったメディアの「通俗道徳」という病理が生み出した、必然の惨劇である。
【ポイント3選】
- 高校の生徒会以下の知性:「人民解放軍(党の軍隊)」すら避ける自衛隊の私兵化を、民間イベント業者のコンプラ判断に丸投げして正当化する政権与党の狂気。
- ホモソーシャルの沼:九九の8の段が言えれば気づく異常事態に、ネットが騒ぐまで沈黙した大新聞。自民党という「勝者の集まり」に同化し、ジャーナリズムは死んだ。
- 「成功=善」の呪い:大谷翔平の礼儀正しさを成功に結びつけるような「通俗道徳」がメディアの目を曇らせ、マルクスを「Mr.オクレ兄さん」のように気安く扱う三流国家へと転落させた。

言うとる事と言うとる事がちゃうやんけ、と怒られるかもわからんが、今日はかなり覚悟を持って話をせんといかん。今、私は「怒りで打ち震えている」という表現が最もふさわしい状態にある。圧倒的な不正義が、白昼堂々、この国でまかり通っているからだ。
いけしゃあしゃあと、自由民主党の公式アカウントがこんなツイートをしよった。「自民党大会で、陸上自衛隊中央音楽隊所属のソプラノ歌手による国歌斉唱が行われました」と。
これね、端的に言うと、偏差値が45以上あれば「絶対にやってはいけない」と分かる話なんですよ。

偏差値45以下の狂気。自民党大会で起きた「自衛隊の私兵化」

毛沢東の「人民解放軍(党の軍隊)」でさえやらない公私混同の極み
自衛隊が政党のイベントで歌う。これ、何に見えるか。完全に「人民解放軍」の姿ですよ。
台湾有事とかアホな日本語を使う連中には理解できんやろうが、中国の人民解放軍というのは国家の軍隊ではない。「中国共産党の軍隊(私兵)」なんですよ。毛沢東が内戦で勝ち残って作った、文字通りの党の軍隊。だから彼らが党のために動くのは、システム上当たり前の話なんです。
でもね、その人民解放軍でさえ、今の党大会でこんなあからさまな「軍隊の私物化」みたいなアホな真似はせえへんのよ。
翻って我が国はどうか。政党が軍隊を持っているわけではない。ましてや自民党が自衛隊を所有しているわけでもない。それなのに、中国共産党の私兵である人民解放軍でさえ避けるような公私混同を、政権与党が平然とやってのけた。毛沢東が見たらドン引きしますよ。

「業者に言われたから」で済ます政権与党のコンプラ崩壊

私が怒り狂っているのは、この異常事態に対する自民党の「言い訳」ですわ。
「演出を担当する業者さんから推薦があった。執行部から『大丈夫か』という声もあったが、国歌斉唱だけなので問題ないと業者に言われたからやった」
……はぁ? どの口が言うとんねん。 お前ら、政権与党やぞ。内閣総理大臣を輩出してる政党やぞ。そのトップが、民間業者のコンプラ判断を自分たちのコンプラ判断に優先させるって、どういうことやねん。
高校の学園祭の生徒会長が「食品衛生的に大丈夫って業者に言われたんで」と保健所に言い訳してんちゃうねんぞ。田舎の町内会のおっちゃんが「お祭り業者さんがええって言うから」とヘラヘラしてるのとは訳が違う。法務大臣を出しとる政党が、法律に関する価値判断を民間のイベント屋に委ねた。我が国には、内閣総理大臣の上に民間業者がおるんか? 完全に知性が崩壊してるやんけ。

なぜ現場の記者は気づけなかったのか? 平河町クラブの病理
九九の8の段が言えれば分かる異常。ネットが騒ぐまで沈黙した大新聞
さらに腹立たしいのは、これ、日曜日の党大会でリアルタイムにテレビ中継されてたんですよ。日本全国のお茶の間に、自衛隊が自民党の私兵みたいに扱われてる映像が垂れ流されてた。
知性のベルカーブの右側にいる人間、せめて九九の8の段が言い切れるぐらいの賢さがある人間なら、見た瞬間に「これアカンやろ」と気づく異常事態です。現に、日曜の夜にはネットで「中国以下や」と大騒ぎになっていた。
それなのに、月曜が新聞休刊日やったとはいえ、火曜日の朝刊でこれを一面で批判した新聞は一つもなかった。ネットの後追いでチョロチョロ書き出しただけ。現場におった記者は何してたん? アホなん?

ホモソーシャルの沼。「勝者の集まり」に同化し、批評性を失ったメディアの怠慢
なぜ現場の記者が誰もこの異常性に気づけなかったのか。答えは簡単です。彼らが「ホモソーシャル」の沼にどっぷり浸かっているからです。
自民党の党大会なんて、俗な言葉で言えば「勝者」の集まりです。そこに取材に行く平河町クラブの記者たちも、社会的に成功し、金も持っている勝者たち。その「勝者である自民党」の空間に同化しすぎて、外部からの批判的な目線を完全に失ってしまっている。
もしこれが、参政党の集まりに自衛隊が来て歌ってたら、連中も「おかしい!」と鬼の首を取ったように騒いでたはずですよ。でも自民党の大会では、自分たちと同じ「勝者」の空間やから、思考停止してしまった。ジャーナリズムとして根源的に失格です。

日本を蝕む「通俗道徳」の呪い。勝者は道徳的にも正しいという錯覚
二宮金次郎から大谷翔平まで。安丸良夫で読み解く「成功=善」の刷り込み
なぜ記者たちは自民党という「権力・勝者」の空間で批評性を失うのか。その根底にあるのが、日本社会を貫く「通俗道徳」の呪いです。
親孝行して、礼儀正しくて、勤勉で、清潔であれば経済的に成功する。だから「経済的・社会的に成功している人は、道徳的にも正しいに違いない」と思い込む病理。各小学校に薪を背負った二宮金次郎の銅像を置き、大谷翔平の成功を「彼が礼儀正しいからだ」と結びつけるあの気持ち悪さです。
これは安丸良夫の名著『日本の近代化と民衆思想』で指摘されている通り、明治政府が松方デフレの苦しみを国民に我慢させるために植え付けた教化政策の賜物なんですよ。丸山眞男の言う「社会のタコツボ化」批判とセットで語られるべき問題。この「勝者は正しい」という思い込みが、メディアの目を完全に曇らせている。


ウェーバーとのカリブレーションを怠り、マルクスを気安く扱う三流国家の末路

近代国家の基本というのは、マックス・ウェーバーが示したプロテスタンティズムの倫理を中心に置き、現実の制度がどれだけそこからズレているか「カリブレーション(較正)」し続けることです。中国も韓国も台湾も、それをやってきた。
そして、マルクスのような思想家は「あんな風になったらアカンで」と恐れられる「巨人師匠」のように扱うのが正しいんや。それやのに、今の日本の政治もメディアも、マルクスを「カウス師匠」や「Mr.オクレ兄さん」のように気安く扱ってしまっている。
ウェーバーとのカリブレーションを怠り、通俗道徳にまみれ、政権与党が民間業者に判断を丸投げして自衛隊を私物化する。それをメディアは批判すらできない。これが、アメリカの支援がなくなった途端に没落していった三流国家の惨めな末路なんですよ。


どうやろ、権力の空間に同化して思考停止したメディアの「ホモソーシャルの沼」の気持ち悪さ、よう分かってもらえたんちゃうかなと思う 。でもな、ホンマの地獄というか、知性の劣化が極まってるのはここからなんよ。
次回はな、自分らが選挙でボロ負けした理由を「若者にリベラルが通用しなかったから」なんていう大嘘にすり替えとる、中道改革連合とかいう愚者の集団の自己欺瞞について話をするつもりや 。あのな、公明の500万票と立憲の1000万票を足したら1500万票になるはずやのに、蓋を開けたら1000万票しか出えへんかった 。この「消えた500万票」は一体どこに消えたんやろな 。公明党の代表が選挙区で落ちて 、挙句の果てに世論調査で共産党にまで抜かれてんのに 、それを「リベラルのせいや」で済まそうとしてる 。
これ、リベラルが嫌われたんやないんよ。道の向こうから、自分のパンツに漏らしたウンコに手突っ込んで「おいしい、おいしい」言うて歩いてくるような連中に、有権者が本能的な気持ち悪さを感じて走って逃げただけなんやわ 。
次の記事では、客観的な事実と数字だけを並べて 、この残酷すぎる現実を丸裸にしていくから。もしこの国の政治の「惨めなリアル」から目を背けたくないんやったら、このまま続きも読んでもらえたらええんちゃうかな。







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