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【第2回】自己保身とヘイト放置:行政の長が露呈した究極のダブルスタンダード

ヘイトスピーチの炎や他者の絶叫を無視し、批判を盾で防ぎながら冷たい風呂へ逃げ込もうとする男の風刺画。

6/11(木)朝刊チェック : 斎藤元彦、菅野完を訴えるってよ


【結論】
己への批判には即座に権力を行使する一方で、県庁前で支持者が繰り返すマイノリティや車椅子県民への差別暴言は「個別事案」として長期間黙殺する。都合のいい時だけ遺族や子供の目を盾にし、傷つく部下への想像力すら欠如した、行政の長としての致命的なダブルスタンダードを暴く。
【ポイント3選】

遺族の盾と水風呂ダイブ: 己の保身には即動くが、都合が悪くなると遺族の言葉を利用し、適法性すら確認せずに行政権を振り回す異常性
地獄のヘイト放置: 旭日旗を伴う直接的差別暴言から逃げ続け、ヘイトスピーチ解消法に基づく施設管理者の義務を完全放棄
選別される下校時間と冷酷なマキャベリズム: マイノリティへの暴言は容認するが、己への批判だけは子供に見せまいと逃げ惑う自己愛の極致

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💡 導入:このコラムを100%味わいつくすために

たもっちゃん
たもっちゃん

「この第2回から読み始めてもらうのも一つの手ではあるんです。でもそれって、映画で言うたら「いきなりクライマックスの爆破シーンだけを見る」ようなもんでね。

目の前で大爆発してる「適法性の確認すらしない水風呂へのダイブや、ジャーナリストへの名誉毀損告訴という権力の暴走」の火力は伝わるやろうけど、「なんでこんなとこに爆弾が仕掛けられてたんや」っていう一番のホラー部分が抜け落ちてしまう。そのホラーの正体、つまり「能力のいびつな権力者が陥るコミュニケーション不全とマウント至上主義という根本的な病理」については第1回で全部バラしてますんで。

別に強制はしませんけど、本気でこの一件の現在地を知りたい人には、ちょっとだけ遠回りして第1回から目を通してもらう方が、結果的におもろいんちゃうかなって気はしますね。」

己の保身には即動くが他者の悲鳴は黙殺する「異常なダブルスタンダード」

告発文書に対する即座の強権発動と「3号通報」の軽視

行政のトップとして、己への批判には牙を剥き出しにして即座に権力を行使する男が、いざ自分以外の人間が傷ついている場面では徹底的に知らん顔を決め込む。この根源的な異常性、完全なる論理の破綻と矛盾を直視せよ。2024年3月27日、渡瀬康英元西播磨県民局長が告発文書を出した際、知事はどう動いたか。即座に「嘘八百だ」「事実無根だ」と断じ、処分の権力を発動した。自分自身や関係者が書かれた文書に対しては、「放置しておくと多方面に萎縮効果が及ぶ」などと主張し、有無を言わさず即座に叩き潰しにかかったのだ。

しかし、記者会見において「死をもって抗議する」と書き残した遺書の宛先は誰なのかと問われると、この男は突然、沈黙の盾を構える。「遺族の人がそっとしておいてほしいと言っているんで、コメントは差し控える」などと、都合よく遺族の言葉を利用して説明責任(アカウンタビリティ)から逃げ回る。死者の遺族すら自己保身の防波堤として消費する、極めて醜悪な振る舞いである。遺族の言葉を大義名分にして回答を拒否するならば、なぜ渡瀬康英氏の告発文の処分については「真実相当性のない誹謗中傷だ」と即座に断言し、公益通報者保護法に基づく「3号通報」であることを否定できたのか。

「遺族の人がそっとしておいてほしいという大義名分でそっとしとくんやったら、いやその3号通報の議論とかその懲戒処分の妥当な話とかって、もう亡くなった人のことなんでちょっとそっとしときませんって言うとええんちゃう」

まさにこの指摘の通りだ。自分への攻撃だとみなしたものには即座に噛みつき、自分の責任が問われる場面では死者の遺族すら都合よく利用する。抗議相手は隠すくせに誹謗中傷性は断言するという、矛盾しきったロジック。これが、行政の長としてあるまじきダブルスタンダードの極みである。

  • [▶ 0:40:50] [構造]矛盾するロジック:己の保身には即動くが他者の誹謗中傷は黙殺
  • [▶ 0:55:37] [闇]遺族の言葉の都合のいい利用:説明責任(アカウンタビリティ)から逃げるための最悪な盾
  • [▶ 0:57:00] [結論]ダブスタの極み:抗議相手は隠すくせに誹謗中傷性は断言する矛盾
  • [▶ 1:00:41] [分析]もう一つの根源的な異常:記者会見における致命的な矛盾

適法性の確認すらしない「水風呂へのダイブ」というプロセス崩壊

このような自己都合のみで権力を振り回す姿勢は、行政の手続きという最も重要なプロセスすらも根本から破壊している。行政権を行使する前に適法性を確認しないという姿勢の異常さを、菅野氏は強烈な比喩で断罪している。それは「風呂入る前に沸いてるかどうかを確認せずに飛び込み、結果適温だったからOK」と言い放つのと同じだということだ。普通は、服を脱ぐ前にまず手を入れてお湯が沸いているかを確認する。しかし、この知事の頭の中のストーリーは違う。「沸いていると思って服を脱いで飛び込んだら適温だった。だから結果オーライだ」と平然と居直っているのだ。

「俺らが言うてんのは、お前は風呂入る前に適温かどうかを確認しなかったし、飛び込んだ風呂は水風呂だった言うてるんです」

そもそも結果がどうであれ、税金を使って公権力を行使する立場の人間が、事前に確認のステップを踏まないこと自体が行政プロセスとして致命的なルール違反である。

片山安孝、増山誠、竹内英明といった名が飛び交い、その対応が公益通報者保護法に違反しているかどうかという合法・非合法の議論がされているが、問題の本質はもっと手前にある。行政として権力を発動する前に、その行為が適法かどうかを自ら確認しようともしない行政権など、恐ろしくて見ていられない。マネージャーとしての仕事の進め方、段取りが完全に崩壊しており、行政の長としての要件を一切満たしていないのである。

  • [▶ 0:51:14] [分析]水風呂へのダイブ:結果オーライでプロセスを全否定する行政の長
  • [▶ 1:32:18] [論理]違法性の遥か手前:行政権発動前に「適法性」すら確認しない恐ろしさ
  • [▶ 1:34:41] [本質]合法・非合法以前の問題:マネージャーとしての仕事の進め方が絶対的NG

県庁前を地獄に変えた「ヘイトスピーチの長期放置」

マイノリティや車椅子県民への旭日旗を伴う直接的差別暴言

己の保身には目ざとく立ち回る知事だが、自分の足元、県庁の前で繰り広げられている地獄の光景に対しては、ただひたすらに目を閉ざし続けた。吉田やプチ許永中らが旭日旗や日の丸を掲げ、車椅子の県民やマイノリティに向けて放っている凄惨なヘイトスピーチの現実である。「斎藤頑張れ」というコールの直後に、特定のルーツを持つ人々に対する死ねという暴言や、身体障害者を指差しての直接的な差別発言が平然と投げつけられている。

「車椅子の人いてはんねん、プロテスターの中に。で、その人指差しながら、おい、そこのひらがな3文字って言うてんねんで。子供の前で。何ぼでも目撃者おるんですよ」

プロテスターらに向けて放たれる醜悪な暴言の数々は、決して幻などではない。チルや水谷伸之らが現場で回し、記録した明白な証拠映像として確かに存在しているのだ。これほど直接的で暴力的なヘイトスピーチが兵庫県庁という行政の中心地で毎週のように繰り返され、幾度も警告されていたにもかかわらず、知事は「個別事案」という便利な言葉に逃げ込み、長期間黙殺し続けた。旭日旗を掲げる差別主義者たちを野放しにし、自らの支持者であるからと見て見ぬふりをする異常性。ここには、行政官以前に人間としての底が底なしに抜けている醜悪な姿しかない。

  • [▶ 1:06:05] [視点]県庁前のヘイトスピーチ:「斎藤頑張れ」に連なる差別と迷惑行為
  • [▶ 1:18:08] [挑発]人間としての底:旭日旗を掲げる差別主義者を放置する異常性
  • [▶ 1:19:12] [警告]県庁前で起きている地獄:車椅子の県民への直接的な差別暴言

施設管理者としての義務違反と部落解放同盟の突きつけた証拠

この狂気とも言える異常事態に対し、ただ傍観していたわけではない人々がいた。兵庫県議会において、伊藤傑議員は知事に対し「知事も自分の支持者がヘイトを行っていることに迷惑しているはずだ、迷惑だと言ってくれ」と正面から迫った。しかし、知事は「詳細を承知していない」「個別事案の発言は差し控える」と無責任な答弁を繰り返し、ヘイトを迷惑だとすら明言しなかった。

さらに致命的なのは、部落解放同盟がQRコード付きの証拠動画を添えて申し入れを行ったという事実である。彼らは単に迷惑だと情に訴えたのではない。「ヘイトスピーチ解消法」に基づく施設管理者として、県庁周辺を厳粛な雰囲気に保つ義務があり、適切な措置を取るようにと法的な根拠を持って要求したのだ。法律で義務付けられた行動を突きつけられ、言い逃れ不可能な証拠まで提示されているにもかかわらず、それを黙殺して放置し続けた。これは単なる無関心や怠慢ではない。明確な施設管理者としての義務違反であり、行政の不作為という罪そのものである。

  • [▶ 1:08:16] [闇]個別の事案は差し控える:ヘイトを「迷惑だ」とすら言えない知事
  • [▶ 1:14:08] [真実]無視され続けた警告:幾度もの指摘に対する「個別事案」という逃げ道
  • [▶ 1:21:00] [結論]言い逃れ不可能な証拠:部落解放同盟が突きつけたQRコード付きの事実
  • [▶ 1:22:19] [構造]施設管理者としての義務違反:ヘイトスピーチ解消法に基づく適切な措置の放棄

自分への批判だけを遮るための「子供の下校時間」という欺瞞

選別される「見せたくない光景」

これまでマイノリティや車椅子県民に向けられた極右勢力による直接的な差別暴言やヘイトスピーチを散々放置しておきながら、記者会見の場で突然、この男は信じられないような変節を見せる。記者からの追及が厳しくなり、外から自分への抗議コールが響き始めると、唐突に「子供が下校する時間に近づいている」と口走り、会見を打ち切ろうとしたのだ。これまで下校時間の「げ」の字も言ったことがない人間が、急に子供の目を気にし始めたこの異様さ。

子供に見せたくなかったもの、それは極右が吐き散らす差別暴言などではない。これまで子供の耳に「朝鮮人死ね」や「部落の人間は死ね」という凄惨な言葉を届かせるのはOKだった男が、外で響き渡る「斎藤元彦人殺し」という自分への批判プラカードやコールだけは子供に見せたくないというのだ。

「斎藤元彦人殺しって聞かせるのはNG、何それそれは一体何なの」

子供を盾にするなら、真っ先に止めるべきは極右のヘイトスピーチであるはずだ。しかし、彼にとっては自分が傷つくかどうかが全てであり、マイノリティへのヘイトは容認し、己への批判だけは遮断するという、まさに自己愛の極致としか言いようのない姿を見せつけた。

  • [▶ 1:09:21] [構造]謎の下校時間アピール:突然「子供の目」を気にし始めた昨日の会見
  • [▶ 1:11:52] [本質]突然の変節の理由:「斎藤元彦人殺し」のプラカードだけは子供に見せたくない
  • [▶ 1:12:58] [断罪]選別される「見せたくない光景」:マイノリティへのヘイトは容認し己への批判はNG
  • [▶ 1:16:33] [論理]理屈の破綻:子供を盾にするなら先に止めるべきは極右のヘイトスピーチ
  • [▶ 1:24:52] [分析]自己愛の極致:マイノリティへの暴言は無視し己の保身でのみ騒ぐ男

傷つく部下への想像力が完全に欠落したマキャベリズム

そして、この問題の最も深く、暗い闇は、組織のトップとしての想像力の完全なる欠如にある。県庁前で繰り広げられるヘイトスピーチは、ただ無関係な通行人が聞いているだけではない。そこは県庁であり、出入りする県職員たちの中には、身体に障害を抱える人や、特定のバックグラウンドを持つマイノリティの人々も当然いるのだ。彼らが毎日のように日の丸を掲げた集団から差別暴言を浴びせられている状況を、トップである知事は放置しているのである。

自分に対する批判者や反対派がダメージを受けることなら、それがどれほど醜悪な差別暴言であっても黙認するという、歪みに歪んだマキャベリズム。部下が言葉の暴力によって心を痛め、傷ついているかもしれないという想像力すら微塵も働かない冷酷さ。ヘイトスピーチ解消法がどうこうという以前に、人権意識、そして何より「自分の部下を労わる」というマネージャーとしての基本すら持ち合わせていないのだ。このような学習能力ゼロで共感性も皆無の男に、約100万人ぐらいもの田吾作たちが票を投じてしまったことが、今の兵庫県の悲劇の全てである。権力を握った自己愛の怪物がもたらしたのは、組織と県民の尊厳がただ無残に傷つけられるだけの惨状である。

  • [▶ 1:26:20] [視点]傷つく職員への想像力欠欠如:被害を直接受ける部下たちを放置する冷酷
  • [▶ 1:28:33] [闇]歪んだマキャベリズム:反対派への攻撃を黙認する権力者の醜悪なる組織運営
  • [▶ 1:31:01] [断罪]組織トップとしての完全な失格:人権以前の「部下を労わる」という基本の欠如
  • [▶ 0:54:27] [断罪]田吾作たちの罪:学習能力ゼロの男に100万票を投じた兵庫県の悲劇

💡 編集後記:もう一段深い核心へ

たもっちゃん
たもっちゃん

「ここまで読んで、「なるほど、己の保身のためなら即座に権力を使うくせに、マイノリティへのヘイトスピーチは見殺しにする権力者の醜悪なダブスタと自己愛の極致がよく分かった」で満足してページを閉じるなら、そら別に構いません。一つの事実ではありますからね。

ただ、権力側が何の抵抗も受けずに適法性の確認もせずに権力を振り回し、施設管理者としての義務すら放棄して傷つく部下を見殺しにするようなデタラメをリングのど真ん中で続けたら、次は何が起きるか。政治の世界の「知性の劣化」が、さらに国政レベルにまで蔓延する「プロセスと手続きの軽視」という病や、ジャーナリストを名誉毀損で訴える前代未聞の権力乱用にまで波及していくんです。

「万引き」の自白で「死体遺棄」を隠すような巧妙な目眩ましや、閣議決定すら感情のままに覆してしまうトップの異常性が、誰にも殴られることなくまかり通る。この次の地獄のフェーズについては、続く第3回でみっちり解剖してます。

今の惨状を「ヘイトスピーチの放置と都合のいい下校時間アピール」だけで終わらせず、もう一段深く知りたいという奇特な方は、そのまま第3回も覗いてみてもらうと、より絶望の解像度が上がるんちゃうかなと思いますわ。」

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