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【第2回】「朝鮮人〇ね」と喚く連中を「迷惑」と言えない理由。マルクスが看破した、クズと汚物に無条件で頼る「本物の斎藤元彦」

巨大なカミキリムシと紫色の音声波形の下、デモ隊に囲まれた瓦礫の上で佇むスーツ姿の男性。

6/9(火)朝刊チェック:【悲報】斎藤元彦さん、自民党から見放されてしまう。


【結論】
斎藤知事が県庁前の違法なヘイトスピーチを「迷惑」と切り捨てられない構造を、マルクス『ブリュメール18日』を基に冷徹に解剖。四面楚歌の知事にとって、あらゆる階級のクズ・汚物・残骸こそが唯一の無条件の支持基盤であり、それゆえに事実上の容認・依存を続けざるを得ない地方自治史最大の喜劇と倫理的破綻の全貌を暴く。
【ポイント3選】

自民・伊藤県議の絶対の踏み絵: 保守の最大会派から公式に「差別をやめろ」と諭される前代未聞の異常事態と、壁の裏に逃げ隠れる知事の醜悪な官僚的答弁。
クズと汚物に縋るボナパルティズム: マルクスが看破したナポレオン3世の支持基盤と完全に一致する、ヘイト層を切り捨てられない斎藤知事の無条件の生命線。
特定外来生物の陰湿な犬笛: 追及当日に投稿された「駆除」ツイートに潜む反対派への攻撃扇動と、高市早苗の「名刺交換」屁理屈を庶民の感覚で完全論破。
たもっちゃん
たもっちゃん

「この第2回から読み始めてもらうのも、まあ一つの手ではあるんです。今目の前で起きている『保守の最大会派から差別をやめろと諭される知事』という前代未聞の喜劇 や、マルクスを引っ張り出して解剖する『あらゆる階級のクズや汚物にしか頼れなくなった権力』の醜悪さ っていうのは、それ単体でも十分おもろい、というかグロテスクな見世物ですからね。

ただね、それって映画で言うたら『いきなりクライマックスの怪獣が暴れ回ってるシーンだけを見る』ようなもんでね。その怪獣の暴れっぷりの火力は伝わるやろうけど、『そもそもなんでこの怪獣は街に放たれてしまったんや?』っていう、一番恐ろしい構造の部分が抜け落ちてしまうんです。

その構造の正体、つまり『百条委員会の結論も待たずに、沸騰する民意にビビって手続きを放り投げた議会の最大の不幸』 や、『アメリカ建国の父たちが250年前に見抜いていた多数決とピュア・デモクラシーの恐怖』 については、第1回でみっちりバラしてますんで。

別に強制はしませんけど、本気で今の地方自治の現在地を知りたいっていう奇特な方はね、ちょっとだけ遠回りして第1回の手続き論から目を通してもらう方が、結果的に『なぜこんな事態になってるのか』の絶望の解像度が、グッと上がるんちゃうかなって気はしますわ。」

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🎪 自民党から「差別をやめろ」と諭される知事という前代未聞の喜劇

自民・伊藤県議が突きつけた「ヘイトスピーチは迷惑」という絶対の踏み絵 [▶ 01:12:28]

第375回定例会(6月8日)における、白井かずや氏ら5名の質問者とそれぞれの詳細な質問項目をまとめた一覧表。

兵庫県議会・本会議の表を見ると、自民党の白井和也から始まり、維新のなかい隆晃、公明の麻田、県民連合の小西、そして自民党の伊藤傑という順に質問者が並んでいた。ここで極めて異様な事態が起きた。

リベラル・野党系の県民連合の小西議員と、保守・与党系の自民党の伊藤議員。この全く違う会派の二人が、奇しくも同じ「インターネット上の誹謗中傷・差別等による人権侵害の防止に関する条例の運用状況」、すなわち「ヘイトスピーチ問題」について次々と質問を重ねたのである。 違う会派の違う人が同じことを言っている。つまり、定量的に見て、今回の議会で一番多く議論されたメインテーマはこの「ヘイトスピーチ問題」だったのだ。

そして最大の異常事態は、他ならぬ自民党の伊藤議員の口から、知事に向けて「ヘイトスピーチは迷惑だと言ってくれ。差別を止めましょうよ、職員の皆さんも勇気を持ってください」と公式に呼びかけられ、諭されるという前代未聞の光景が展開されたことである。本来、罰則がないだけで警察が取り締まるべき明確な違法行為であるヘイトスピーチを放置している知事に対し、強烈な踏み絵が突きつけられたのだ。

「これ、共産党や公明党、立憲民主党から『差別やめましょうよ』って言われるんなら分かる。でもな、自民党から言われてんねんで! 自民党の議員から『差別やめましょうよ』って呼びかけられる知事って、どういう事態なの? 『差別する政党』の人から『差別すな』って言われてんねんで。それ、もうホモ・サピエンスとして人間やめるかどうかの瀬戸際やん。すごいよね!」

個別事案への明言から逃げ続け、「人権侵害」を事実上野放しにする知事の醜悪 [▶ 01:13:41]

現実に、兵庫県庁の周辺には「斎藤頑張れ、朝鮮人〇ね」などと言うゴミクズのような連中がいっぱい湧き出ている。 多くの人間が勘違いしているが、ヘイトスピーチの本質は「逮捕されて有罪判決を受けて懲役や罰金を食らうといった罰則規定がない」というだけであって、明確な違法行為である。法務局がなんかやるのではなく、警察庁から各都道府県警に通達が出ている通り、本来は警察が担当して取り締まるべき犯罪なのだ。法的な位置づけとしては、飲酒運転や人殺し、あるいは万引きと全く同じなのである。

それにもかかわらず、伊藤県議から「自分の名前を出された次にヘイトスピーチをされて、プラスになることなど一つもない。知事が迷惑してると一言言えば済む話だ。迷惑してますよね? ご回答ください」と真正面から踏み絵を突きつけられた斎藤知事の答弁は、次のようなものだった。

「関係団体の方から要望を受けたということなどは報告を受けておりますが、詳細については報告を受けていない。行政の長として個別事案への発言は差し控える」

頑なに「あのヘイトは迷惑だ」という一言を発しようとしない知事に対し、伊藤県議はこう斬り捨てた。 「別の事案の話じゃない。こういうことがあって迷惑に思いませんかということを聞いている。迷惑の一言すら言えないのなら、迷惑してないというように受け止めさせていただきたい。本当に止めましょうよ。職員の皆さんも勇気を持ってください」

世間はこれを「官僚答弁に逃げた無責任な知事」などと倫理的に批判するだろう。だが、話はそんなに甘くない。 斎藤元彦が「迷惑だ」と言わなかったのはなぜか。答えはシンプルだ。実際ね、彼は迷惑じゃないんですよ。 ここからマルクスおじさんの『ブリュメール18日』の分析の眼を借りて解剖していくが、斎藤元彦にとってあのゴミクズのようなヘイト連中は、迷惑じゃないどころか「そうであってほしい(彼らに頼るしかない)」ぐらいの、無条件の生命線なのである。

📖 マルクス『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』が暴く斎藤の正体

あらゆる階級のクズ、汚物、残骸の中にしか頼れるものがない「本物のボナパルト」 [▶ 01:20:04]

なぜ、斎藤知事は県庁前で白昼堂々と行われている違法なヘイトスピーチに対して、「迷惑だ」と切り捨てることができないのか。その答えは、カール・マルクスの名著『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』第5章に完璧に書かれている。 後にナポレオン3世となるルイ・ボナパルトが、警察や軍隊を使って国会を制圧しようとした時、集めてきたのは見たこともないようなペテン師、山師、チンピラ、浮浪者の群れだった。普通の人なら「嫌やな」と思うような連中に支えられてご満悦のルイ・ボナパルトを、マルクスおじさんはこう描写している。

「あらゆる階級のクズ、汚物、残骸の中にこそ、自分が無条件に頼れる唯一の階級を見出す。これこそが本物のボナパルト、何の留保もつかないボナパルトである」

これ、もう固有名詞を変えたらおしまいの話である。「あらゆる階級のクズ、汚物、残骸の中にこそ、自分が無条件に頼れる唯一の階級を見出す。これこそが本物の斎藤元彦、何の留保もつかない斎藤元彦である」。そのまんまや。だからアイツはヘイト連中を「迷惑」って言えないんですよ。

偉大なナポレオンを漫画化した19世紀の歴史が、21世紀の兵庫で完全再現される不条理 [▶ 01:27:08]

このマルクスの3つ連続の断定の心地よさ、英語で読むともっとかっこいい。マルクスおじさん、悪口がキラキラしてんのよ。「昔の偉大なナポレオンの性格どころか、昔のナポレオンその人が19世紀にあらわれるために『漫画化(caricatured)』されなければいけなかった」。自分は皇帝であるという妄想の姿は、無一文の山師とぴったり重なっていたとマルクスは喝破した。

かつて『民衆の歌』を歌い、「列に入れよ我らの味方に、砦の向こうに明日が」と戦っていた頃はまだマシだった。そのわずか60年後、その歌を歌い忘れた人たちがナポレオン3世を選んでしまい、あらゆる階級のクズ、汚物、残骸の天下がやってくるのである。 このマルクスの本を読むと、「はあ、兵庫ってパリやったんや」ということに気づく。あの時にパリで起こったことが、2024年の10月、11月に兵庫でそっくりそのまま起こったんですよ。そらフィナンシェ食うよな。カフェオレとフィナンシェ行くよな。

マルクスは1ページ目の書き出しでこう言っている。「ヘーゲルはどこかで、全ての世界史的な事件は2度現れると言っている。だがこう付け加えるのを忘れた。1度目は悲劇として、もう1度は喜劇として」。 俺が英語から自分で翻訳したさっきのマルクスの言葉、俺の著作権は放棄するから、皆でプラカードにして掲げたらええんちゃう? 『あらゆる階級のクズ、汚物、残骸の中にこそ、自分が無条件に頼れる唯一の階級を見出す。これこそが本物の斎藤元彦、何の留保もつかない斎藤元彦である』と。

🪈 「特定外来生物」という名の卑劣な犬笛と、高市早苗の防衛線

クビアカツヤカミキリに託して反対派を「排除・駆除」せよと大衆を煽る狂気 [▶ 00:22:24]

斎藤知事のレトリックがいかに陰湿か。議会でヘイト問題が追及された当日に、彼自身が投稿したTwitter(X)の内容がこれだ。

「議題の1つ特定外来生物対策については、県と市町などが連携し農業現場などで防除に取り組んでまいります。ノゲイトウやクビアカツヤカミキリをはじめとする特定外来生物は私たちの日常に忍び寄り、徘徊し、暮らしや災害に悪影響を及ぼします。皆様お1人1人による日頃からのモニタリングなどを通じて発見、駆除していくことが地域を守る力になります」

これが単なる環境問題へのメッセージであるわけがない。自分を追及する人間を「日常を徘徊する外来生物」に見立て、支持者に向けて「あいつらを発見し、駆除せよ」とけしかけている、極めて卑劣で陰湿な「犬笛」である。徘徊しとんのお前やろ、ボケ、という話だ。

「これどう考えても犬笛やから、『お前それ犬笛なっとんで』とまっすぐ言うたろうかと思った。そやけど『犬笛やないか』って言うのは、まっすぐ過ぎて粋(いき)じゃないから、どう言うたろうかなと思って。腹立ったんでTwitterにちゃんとこうしときました。 『おはようございます。私が特定外来生物の菅野完です』ってな。もうおかしいでしょ。こういう狂ったレトリックは真正面からいじり倒せばええねん」

「名刺交換せねば面識なし」という高市早苗の嘘を吹き飛ばす庶民の感覚 [▶ 00:36:51]

大衆の情念を煽るトップの醜悪さと同時に、プロの政治家たちが己の保身のために防衛線をどこまで下げているか。その最たる例が、高市早苗の凋落によって引き出された「名刺交換をしていなければ面識がない」というアホな言い訳である。

記者会見で「総理と私は名刺交換したことないですけど、面識ないんですか」と聞かれたら一発で終わる話だ。名刺交換の有無で面識が決まるなら、近所の魚屋のおっさんや、風呂屋の番台のおっさんとも「名刺交換していないから面識がない」ことになってしまう。 「よう考えたら俺、実の親とも名刺交換したことないわ。親と名刺交換したことあるけ、お前ら!って言うことやん」

「知的頽廃」などという言葉を使う必要すらない、「風呂屋の番台のおっさん以下」の完全論破である。そしてこの話の最大のポイントは、国政のトップ層がこんなアホな言い訳にまで防衛線を下げているのを見た地方の「プロの政治家たち」が、「ちょっとこれヤバいな」と震え上がっているという事実だ。 この防衛線の低下こそが、地方議員たちの「背中を寒く」させ、北口幹事長に「無記名の紙の投票」というマニューバーを打たせる最大の要因に直結しているのである。

🍺 自己愛ゼロの「大阪のおっさん」的マルクスが語るジャーナリズムの本質

新梅田食道街の松葉で串カツを食いながら毒舌を吐くマルクス像のシミュレーション [▶ 01:36:49]

歴史の真実を語るマルクスのテキストを英語の翻訳で読み解くと、悪口がキラキラと輝く天才的な言語センスと、3つ連続の断定(あらゆる階級のクズ、汚物、残骸〜)がもたらす圧倒的な心地よさがある。この畳み掛けの破壊力。俺はこの英語の文体から、彼が「ボソボソ喋る大阪人」ではなく、「めちゃめちゃ喋る大阪人」だったはずだと確信している。内田樹(うちだたつる)的な喋り方をする関西人ではなく、編集者の江弘毅(こう・ひろき)的な喋り方をする関西人だ。

もし現代の大阪にマルクスおじさんが転生してきたらどうなるか。新梅田食道街の串カツ「松葉」に立って、俺の横で串カツ食いながら「こっち見ても油、こっち見ても油やん。手も目もベタベタなるやん」と毒づくはずだ。あるいはマルクスおじさんと手引いて阪急電車に乗って神戸に向かったら、あの小豆色の電車から窓を見ながら「たもっちゃん、これ家ばっかりなん?」と、猛烈にわぁわぁと喋り始めるに違いない。 (江弘毅と飲む時に、「えんちゃん(エンゲルス)の代わりしてえや。えんちゃんおらへんし、銭かかるかわからへんで」というリアルな設定だ)

「じゃがいも1袋分のじゃがいも」というレトリックと、大英図書館にこもり続けた天才の格の違い [▶ 01:43:15]

マルクスの文章力が天才たる所以は、こんな表現にもある。 「じゃがいも1袋分のじゃがいもが、1袋のじゃがいもを自然と作るように、単純な足し算と掛け算で数が増えていく」 こんな悪口の表現思いつくか? 俺はこの表現がめっちゃ好きやねん。本当に悪口がキラキラしている。

みんな勘違いしているが、マルクスは学者や思想家というよりも、生粋の「ジャーナリスト」なのだ。しかも、ペンに怒りを込めて字を書くジャーナリストである。 彼が歴史を塗り替え、世界中の人間に影響を与えた最大の理由は、ロジックの精巧さではない。「自己愛がゼロ」だったからだ。自分が他人からどう評価されるかなんて一切考えていない。自分の頭に浮かんだ情念が、どう他人に伝わるかしか意識していない。

自己愛がゼロだから、マルクスは「お涙ちょうだい」は絶対にしない。自己への興味が一切なく、自己憐憫がまったくない。だからこそ、他人の目や風評を気にすることなく、大英帝国図書館にずっとこもって本を読み、世界の本質と戦い続けることができたのである。己の風評ばかりを気にする現代の人間とは、圧倒的な格の違いがある。

たもっちゃん
たもっちゃん

「ここまで読んで、『なるほど、権力者は保身のためにヘイト層やクズみたいな連中を切り捨てられへん構造なんやな』で満足してページを閉じるなら、そら別に構いませんよ。一つの事実ではありますからね。

ただね、権力側が自己愛のために倫理やルールを無視してリングのど真ん中に立ち続けると、次は何が起きるか。政治の世界の機能不全が、社会の『ガバナンス』の底が完全に抜けたような惨状にまで波及していくんですわ。

パスワードすら掛けずにサーバールームからSSDを丸ごと紛失して、1090万件もの個人情報をイケイケで見放題にさせてまうインフラ企業の大不祥事。さらには、自分らの汚職を追及する百条委員会を潰すために、フリージャーナリストの皮を被った本物のスパイを暗躍させ、委員長の密会写真を捏造するっていう熊本県八代市のおぞましき謀略。権力を持ってる側が、自分にとって不都合な事実を隠そうとする時は、ためらいなくここまでやるんです。

この『底なしの工作』の実態と、調査される当事者が自ら調査プロセスを独占して判断を下すという兵庫県の公益通報者保護を巡る異常性が、いかに近代社会のルールから逸脱してるか。その真の深淵については、続く第3回でみっちり解剖してます。

今の惨状を単なるキャラクターの喜劇だけで終わらせず、もう一段深く知りたいという奇特な方は、そのまま第3回も覗いてみてもらうと、より絶望の解像度が上がるんちゃうかなと思いますわ。」

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