PR

【後編】「中国海軍の脅威」と騒ぐ産経新聞のポルノ的貧困——豆満江から北極海へ抜ける巨大経済圏のリアル

巨大な津波と貨物船が迫る港で、新聞を手に持ち虫眼鏡で地面の小さな水たまりを真剣に観察するスーツ姿の男性。


6/8(月)朝刊チェック:あなたが「斎藤元彦は人殺し」と言えない理由は別にある。


【結論】
世界の巨大な地政学的変動、迫り来る津波の危機、そして検察の腐敗。これら重要ファクトの本質を見誤り、ただ脅威を煽るだけの産経新聞や、海なし県の大学にコメントを求める日経新聞のセンスの無さを徹底的に糾弾。世界を正しい解像度で読み解くためには、メディアの看板ではなく、福島記者や二階堂記者のような真のジャーナリストの署名記事を追う「視座」が必要不可欠である。
【ポイント3選】

巨大羊羹が時速80キロで迫る津波のリアル: M8.2の脅威を前にBダッシュで逃げるべき避難原則
金の匂いしかしない豆満江ルートの好機: 中国の航路開拓を単なる軍事的脅威と煽る産経新聞の貧困
奈良大学に海の話を聞く日経新聞の解像度: 証拠を隠蔽する反社的検察とメディアの絶望的なセンス
たもっちゃん
たもっちゃん

「この記事(第2回)から読み始めてもらうのも、もちろん一つの手ではあるんです。産経新聞や日経新聞がいかにトンチンカンで解像度の低い報道をしてるかとか、M8.2の津波がどれだけ恐ろしいかっていうリアルな事象 は、この回だけでも十分に伝わるやろうからね。

でもそれって、病気の『症状』だけを見て、根本の『病巣』を見落としてるようなもんでね。

なんで今の日本社会やメディアがここまで底が浅くて、的外れなノイズばかり垂れ流すのか。その一番のホラー部分である『絶対権力者の前では急にお行儀がよくなる大衆の奴隷道徳』や、『死者を利用して自己愛に酔う市民運動の欺瞞』については、第1回の方で全部バラして解剖してるんですわ。

目の前で起きてる現象の裏にある、権力勾配でしか物事を見られへん『田舎の精神性』 を知らんと、結局また別のペテンに引っかかってしまう。別に強制はしませんけど、本気でこの狂った世界の『本質』を見極めたい人には、ちょっとだけ遠回りして第1回から目を通してもらう方が、結果的におもろいし、深く腑に落ちるんちゃうかなって気はしますね。」

【完全版】動画タイムスタンプ&要約辞書

【クリックで展開】全138箇所のタイムスタンプと要約を表示(動画の取扱説明書)

「高さ3mの羊羹が時速80kmで飛んでくる」——M8.2津波警報への危機感

日没まで海に近づくなという絶対原則

フィリピン沖でマグニチュード8.2という規格外の巨大地震が発生し、太平洋沿岸に津波注意報が発令された。「マグニチュード8.2」が持つ笑ってしまうほどの巨大なエネルギーを、我々は決して舐めてはならない。

チリ地震が証明しているように、太平洋の反対側からでも津波は翌日には日本の沿岸に到達し、多数の命を奪う。第一波の到達予想時刻などあくまで目安に過ぎない。「自分は大丈夫だ」という正常性バイアスを捨て、日没まで海の見える場所に近づくべきではない。

「単純な話で、遠いとこの津波なんでどうなるか分からないんで。あの普通にチリで地震が起きた時は、太平洋のチリから太平洋を渡って次の日に岩手県、宮城県の沿岸に津波が押し寄せて何百人も死んでるんですから。チリの地震がですよ」 [▶ 2:06:53]

家の風呂に菅野完がいた時ぐらい早く逃げろ

「津波の高さ1メートル」と聞いて、風呂の水が少し溢れる程度の光景を想像する。この致命的な誤認識こそが逃げ遅れを生む最大の原因だ。

本棚を背景に、菅野完氏が『防災士』と書かれた自身の顔写真付き登録証明書をカメラに向けて提示している。

防災士の視点から言えば、津波は単なる水ではない。「高さ3メートル、奥行き20キロの巨大な羊羹が、時速80キロでこちらに向かって飛んでくる」のと同じである。その質量に巻き込まれれば、30センチの高さであっても容易に足元をすくわれ命を落とす。あれこれと理由をつけて避難を後回しにするな。考える前にBダッシュで逃げるのが絶対原則だ。

「どれぐらいわーって逃げなきゃいけないかって言うとね、これぐらいわーっと。家帰って風呂入ろうかなと思ったら、先に菅野完が風呂に入っていた時ぐらい早く逃げて下さい。もうそれ振り向いて逃げたらダメ。振り向くこともダメ。それぐらい逃げて下さい。Bダッシュで逃げて」 [▶ 2:14:01]

「金の匂いしかしない」豆満江ルートと産経新聞の底の浅さ

弱者のポルノ紙が目を背ける巨大経済圏のリアル

中国の習近平国家主席による北朝鮮訪問や、自民党による宇宙監視強化の提言を報じる新聞の紙面。
産経新聞の中国海軍 北常駐へ動きや習主席きょう訪朝のニュース記事が赤枠で強調された紙面。

習近平が北朝鮮を訪問し、金正恩と会談を行う。このニュースの裏側にある「真のインパクト」を産経新聞は「中国海軍、北朝鮮に駐留へ。日本海で調査活動か」と相も変わらず中国の脅威としてポルノ的に煽り立てた。

日本海出る権利協議を報じる新聞記事が赤枠で囲まれ、手で広げられている様子。
中国の極地観測砕氷船雪竜2と、中国から北極圏および北極海航路へと繋がるルートを示す地図。

だが、読売新聞だけは事象の核心を正確に突いていた。中国が求めているのは、豆満江(とまんこう)を下って日本海へ出る権利の獲得である。昨年の「中国による北極海航路の開拓」と繋げ合わせれば意味は明白だ。中国の旧満州(東三省)の巨大な工業地帯が、豆満江を下り、日本海を抜け、北極海を経由してヨーロッパへと直結する。これまで太平洋側に偏っていた日本の物流網に対し、日本海側に莫大な経済効果をもたらす歴史的な大好機なのである。

これを「金の匂いしかしないチャンス」と捉えられず、単なる軍事的脅威としてしか報じられない産経新聞は、田舎の弱者を慰めるためのポルノ紙でしかない。

「中国から見たら、さっき上海はあっち回りで言ったらええかも分からんけども、吉林省とかの東三省の人らは豆満江を下って外へ出たらええ言うてるわけでしょ。ということは日本海側に富が降ってくるのといっしょですよ。北朝鮮に中国海軍が駐留するようだとかって騒いでる場合ちゃうねん。今まで太平洋側にしかごっつい高速道路なかったのが、もう1本日本海側に増えるということです。金の匂いしかしないというチャンスの時に『中国海軍来た!駐留へ!日本海で!』って。死ねということですよ。ほんまに程度低いの」 [▶ 2:37:40]

トランプの芋引きと、読むべき読売・朝日の記者

レバノン首都爆撃 イスラエル軍停戦 事実上の崩壊という見出しが赤枠で囲まれた毎日新聞の紙面。

中東情勢も絶望的なスピードで崩壊している。イスラエル軍がレバノンの首都を爆撃し停戦交渉は事実上破綻。イランはテルアビブに弾道ミサイルで報復を行い、これまで強気だったトランプですら今になって「テーブルに着こう」と芋を引く始末である。

狂った世界を読み解くためには、どのメディアの「誰」を読むべきかを知る必要がある。中東情勢においてイスラエルがいかに異常な殺人国家であるかを正確に報じているのは読売新聞の福島記者だ。そして司法や人権問題の裏側を抉り出しているのは朝日新聞の二階堂記者である。媒体の看板に惑わされず、真のジャーナリストの署名記事を追うことこそが解像度を上げる唯一の手段だ。

「中東って言うかイスラエルがいかに狂暴な国家で殺人鬼かということは、読売新聞の福島記者の記事を読んでいると一番よく分かります。日本でね、もう他の新聞社は太刀打ちできないです。なんかアメリカの犬みたいに思われてる読売新聞ですが、中東報道に関してはやっぱりどの会社にもすごいです」 [▶ 2:39:57]

媒体名より署名の記者とし、組織の看板ではなく個人の署名を追うことの重要性を解説する図。

(14時間配信と2万字の原稿)
そういえば昨日、ツイキャスで14時間配信しながら、締切ギリギリの原稿を2万字一気に書き上げたわ。途中でスタッフのつっちーから電話かかってきて、適当に返事してたら「菅野さん、今適当に返事してますよね」って完全に見透かされとった。あいつ仕事早すぎやろ。新潟県民はなんであんな優秀なやつを知事にせんかったんや。

反社化する検察と、日経新聞の「海なし県」への謎取材

裁判以外で使わない誓約書を強要する特捜部のやり口

朝日新聞の紙面で、検察の取り調べ映像の公開制限を求める国側の主張に関する記事が赤枠で囲まれています。

朝日新聞の二階堂記者が報じた国賠訴訟の記事には、日本の検察の恐るべき腐敗が記されていた。不当な取り調べを受けたとして国を訴えた原告に対し、検察は「取り調べの録画映像を裁判以外で外部に出さないという誓約書」にサインしなければ証拠を提出しないとごねたのだ。

取り調べの中で、東京地検特捜部の検事が「検察庁を敵視するお前は反社だ」と暴言を吐いた証拠がそこには残っている。刑訴法と民訴法の規定の違いを悪用し、自らの不祥事の隠蔽を図る検察の論理は、公判の公正性や言論の自由を完全に踏みにじっている。反社と呼ぶべきは、証拠を人質に取る検察そのものではないか。

「東京地検特捜部の検事が取り調べで『検察庁を敵視するってことはお前は反社だ』って言い放ったっていう発言が入っているビデオテープがあったんやけど、それを裁判には出すが、もし原告側がそれを入手してマスコミとかに出すようであったら証拠提出せえへんって検察がごねてたんよ。それやってること検察の方が反社やん」 [▶ 2:43:10]

検察が暴言の録画映像を人質とし、不祥事隠蔽や誓約書強要によって言論の自由を奪う構図を説明した図解。

海の話を奈良大学に聞く絶望的な解像度

日本の海 侵入は112種という新聞記事が赤枠で囲まれ、両手で挟むように強調されている様子。

極めつけは日経新聞の月曜朝刊だ。「江戸時代以降に日本の海に侵入した外来種は112種類」という記事なのだが、そもそも自然の海流に乗って住み着いた生物を、人為的な「外来種」と同列に語る概念自体が意味不明である。

だが最も引っかかったのはそこではない。日経新聞はこの「海の外来種」の生態系への影響について専門家のコメントを掲載しているのだが、その取材先がなぜか「奈良大学の教授」なのだ。

海のない奈良県の大学に、なぜ海の話を聞きに行くのか。

「これ外来種は在来種を駆逐し生態系に影響を与える恐れがある。こっからね、専門家のコメントが始まるんですけど、『奈良大学の岩崎教授によると』って。なんで海の話を奈良大学のやつに聞いてんねん。海ないがな!もうなんか、ずわーんって引っかかるの。この記事。中津川工業大学に聞いてるぐらいの、なんかうーんってなってるんです」 [▶ 2:47:48]

海の外来種問題を海なし県の大学教授に取材した、現代報道機関の論理破綻と解像度の低さを指摘するスライド。

たもっちゃん
たもっちゃん

「これで、この第2回の『朝刊チェック』もひと段落ですわ。

この一連の解説を通して、私が本当にやりたかったのはね、単に産経新聞がトンチンカンやとか、日経新聞のセンスが無いとか、検察のやり口が反社みたいやとか、そういう目先の批判をしてスッキリすることじゃないんです。

テレビや大手新聞が日々流しとる『中国の軍事的脅威』とか『外来種の恐怖』みたいな、情緒的でピントの外れたノイズをね、全部きれいに取り払うこと。そして、東アジアの地図が塗り変わるほどの巨大な経済のビッグウェーブのリアルやったり、命に関わる本物の危機の正体を、ただただ冷徹に、解像度高く提示したかっただけなんですわ。

津波が迫ってきたら余計な美学は捨ててBダッシュで逃げる。金の匂いがする歴史的な好機が来たら、つまらん逆張りはせんと素直に乗っかる。そんな『雨が降ったら地面が濡れる』のと同じくらい自明な本質をね、この国のエリートやメディアがどれだけ見落として、どんくさい茶番を演じてるか。それを見て、これまで『なんとなく』眺めていた世界の景色が、少しは違って見えてきているんじゃないですかね?

海のない奈良県の大学にわざわざ海の話を聞きに行くような、そんなおかしなニュースの解像度の低さにちょっと呆れつつ、自分の頭で『王様は裸だ』と見抜く知性を持つこと。実はそれこそが、情報に振り回されて思考停止せんと、この地獄みたいな閉塞感を打破するための、最初で唯一の『正攻法』なんです。

見えなかった現実の構造がちゃんと見えるようになった今、ここから先、あなたがメディアのノイズに惑わされずに、何に気づき、何を評価し、どう生きていくのか。それを決めるのは、私でも、どこぞの新聞記者でもなく、あなた自身ですからね。」

コメント

タイトルとURLをコピーしました