2026/1/21(水)朝刊チェック:お前らほんま落ち着け。
記事の要約と図解
【結論】 「高市早苗政権を倒す」という感情論だけで突き進む「中道改革連合」への熱狂は、冷徹な数字(過半数233議席、参院無効化310議席)の前では無意味である。かつての「枝野の立て」の理念を捨て、数合わせの野合に走る有権者の変節は、政治家以上に罪深い。
【ポイント3選】
- 数字の壁:内閣不信任案可決には単独で233議席が必要であり、共産・れいわと組めない中道連合にその実現性は皆無である。
- 統治の不能:仮に政権を奪取しても、参議院でわずか60議席しかない現状では、衆院で310議席(2/3)を取らなければ法案一つ通せない。
- 市場の警告:米国債市場の異変(6シグマの変動)は、日本の財政(クレジット)ではなく、愚かなリーダーを選出する統治システムへの信頼(クレダビリティ)の崩壊を示している。

【徹底解説】お前らほんま落ち着け。「数字なき熱狂」と「志なき野合」を斬る
私が菅野完でございます。1/21(水)朝刊チェックの時間がやってまいりました。頑張っていかなあかんなぁ~言うてるところなんですけど
今日は少し、冷水を浴びせなければならない。
世間では、立憲民主党と公明党などが接近する「中道改革連合」に期待を寄せる声が高まっている。特に「反高市」を掲げる層が、これで勝てると色めき立っている。
だが、はっきり言わせてもらう。「お前ら、ほんまに落ち着け」。
感情論で政治を語るな。政治とは「数」であり、システムであり、冷徹な計算と、泥水をすするような執念の上に成り立つものだ。今日は、この浮ついた熱狂がいかに現実離れしたものであるか、市場がいかに日本を見捨てつつあるか、そして選挙という「殺し合い」のルールがいかに残酷か、徹底的に叩き込む。
1. 「高市引きずり下ろし」に必要な冷徹な算数
多くの有権者が勘違いしている。「中道改革連合」を応援すれば、なんとなく高市早苗政権が終わると思っている。だが、具体的な事務手続きを考えたことがあるか?
高市首相を辞めさせる方法は、明日空から隕石が落ちてくるのを待つ以外には一つしかない。国会で**「内閣不信任決議案」**を可決させることだ。
魔法の数字「233」と「310」の絶壁
これを実現するためには、衆議院で単独過半数である**「233議席」**が必要になる。
ここで重要なのは、「中道改革連合」単体でこの数字を取らなければならないという点だ。
「他党と協力すればいい」と言うかもしれないが、現状を見ろ。
高市政権を倒したい勢力には、共産党、社民党、れいわ新選組が含まれる。しかし、中道改革連合(特に公明党支持層や連合)が、これら極端な政党と手を組んで政権運営することを許容できるか? できるはずがない。西田幹事長も「極端主義からは距離を置く」と明言している。
つまり、共産やれいわの協力を得ずに、中道改革連合だけで233議席をもぎ取らなければ、不信任案は可決されない。
さらに、百歩譲って奇跡的に政権交代が起きたとしよう。そこには地獄が待っている。
現在、立憲と公明を合わせても参議院の議席は60程度しかない。これでは法案が参議院で否決され、何も決められない「決められない政治」が再来するだけだ。
これを突破するには、衆議院で参議院の否決を覆すための「3分の2」、すなわち**「約310議席」**が必要になる。
公明党が小選挙区からの撤退を示唆し、合併の話すら出ている現状で、310議席など取れるわけがない。この数字の現実を直視せず、「とりあえず高市を倒せればいい」などというのは、無責任にも程がある。
「インパール作戦」並みの他力本願
世の中には「石破さんが自民党を割って出るんじゃないか」「自民党が分裂すれば勝てる」と甘い夢を見ている連中がいるが、はっきり言おう。「お前、仕事したことあるんか?」。
「あそこの家が火事になったら、うちの商品が売れるんですけどね」と言っているのと同じだ。仕事の段取りとして、「効かない要素(自分の影響下にない要素)」を頼ってやる仕事なんて、仕事とは呼ばない。それは「責任放棄」だ。
「敵(イギリス軍)は弱いから逃げるはずだ」「食料は敵から奪えばいい」。
そうやって希望的観測を積み重ねて、何万人もの兵士を餓死させたあの愚行と全く同じだ。
今の野党支持者や中道改革連合に期待する連中は、これと同じことをやっている。
「自民党が割れてくれたら過半数いくねんけどな」
そんな寝言を言っている間に、現実は冷酷に進んでいくのだ。
2. 市場は見ている:「キャバクラ以下」の嘘と信用の崩壊
政治の算数ができていない間に、経済の算数は冷酷な審判を下している。
先日、米国債市場で10年債利回りが急上昇し、**「6シグマ」**という異常な変動を記録した。これは統計学的に言えば「あり得ない確率」の事象だ。
何も起きていないのに相場が崩れる恐怖
恐ろしいのは、この変動の背景に、日本政府からの公式なアナウンスが一切なかったことだ。日銀の政策変更もなければ、財務省のコメントもない。何もしていないのに、市場が反応した。
これは何を意味するか? 日本が失っているのは、財政的な信用力(クレジット)ではない。**「あんな愚かなリーダー(高市)が首相になれてしまう統治システム」に対する信頼性(クレダビリティ)**の欠如だ。
「バカが総理大臣になる国」の長期債権など、誰も持ちたくない。市場はそう判断したのだ。
3ヶ月で変わる物理法則と「キャバクラ嬢」
その象徴が、高市早苗氏の「消費税減税」を巡る嘘だ。
ほんの3ヶ月前の国会で、彼女は**「レジのシステム改修が必要だから、消費税減税は物理的にできません」と答弁していた。ところが昨日の記者会見では、平然と「消費税減税は私の悲願です」**と言ってのけた。
たった3ヶ月で日本のレジシステムが劇的に進化したのか? 違う。
私はこの変節を**「キャバクラのお姉ちゃんでも、もうちょっと使い分け上手いわ」と評した。接客のプロであるキャストたちは、客ごとに話を使い分けるが、そこには「矛盾を悟らせない」技術がある。
しかし高市氏のこれは「使い分け」ですらない。ただの「有権者をナメた二枚舌」**だ。こんな稚拙な嘘をつく人間がトップに立つ国の国債など、怖くて買えるわけがない。
3. 菅野完が解き明かす「悪魔の選挙術」:善人ぶるな、修羅になれ
ここで、「中道改革連合」に浮かれるお花畑な有権者に、著述家・菅野完氏が指摘する**「小選挙区の残酷な物理法則」**を叩き込んでおく。
選挙とは「政策論争」ではない。相手を殺すか、殺されるかの喧嘩だ。
鉄則①:小選挙区は「引き算」の殺し合いだ
菅野氏が断言するように、小選挙区制において「私はいい人です」というアピールは無意味だ。
なぜなら、小選挙区は本質的に**「引き算のゲーム」**だからだ。
自分が1票積み上げるよりも、相手の票を1票削る方が効率が良い。相手に「あいつは人間のクズだ」というレッテルを貼り、相手の支持者が投票所に行く気を失せさせれば、相対的に自分の背丈は伸びる。
だからこそ、小選挙区では**「相手の全否定」**が勝利の絶対条件となる。「あいつはうんこです」と言い切るくらいの覚悟がなければ、このゲームには勝てないのだ。
鉄則②:高度な罠「相手に先に悪口を言わせる」
さらに、喧嘩慣れしたプロはもっと狡猾だ。
菅野氏が評価する元武蔵野市長・松下玲子氏の戦い方を見ろ。彼女は一見「隙だらけ」に見える。だが、それは計算された罠だ。
わざと隙を見せることで、相手候補に「松下の悪口」を言わせるよう仕向ける。相手が先に攻撃を仕掛けてくれば、こちらは「被害者」として正当にカウンターを叩き込める。
「相手を同じ土俵に引きずり下ろし、泥仕合の中で刺す」。これこそが、小選挙区を勝ち抜くための高度な技術だ。
鉄則③:菅伸子夫人の「マイクを使った劇場型攻撃」
そして、かつて民主党政権を作った原動力となったのが、この「相手を殺す執念」の極致だ。その象徴が、菅直人夫人の伸子氏だ。
彼女の戦い方は、生半可なものではない。
- 敵陣へのカチコミ演説:民主党を離党した対立候補(長島昭久)の選挙事務所の目の前に立ち、**「あそこに裏切り者の事務所がございます!」**と15分間も絶叫し続ける。
- マイクを使った「放送事故」演出:演台でマイクを持ったまま、あたかも支持者との私語のように見せかけて**「あの人は裏切り者だから、みんなで『裏切り者』と叫びなさい」**と指示を出し、それをあえてマイクに乗せて全方位に放送する。
- 笑顔の呪詛:駅前での挨拶回りでは、満面の笑みで有権者と握手しながら、耳元で**「相手は人間のクズだ」「絶対に勝たなきゃいけない」**とドス黒い言葉を吹き込む。
このなりふり構わぬ**「クソ根性」**があったからこそ、かつての民主党は政権を奪取できたのだ。
今の野党やその支持者に、この修羅になる覚悟があるか? 「上品に政策を語れば勝てる」などと寝言を言っているうちは、高市早苗という怪物を倒すことなど100年早い。
4. 「見上げたバカ」たち:参政党と小沢信者
この絶望的な状況下で、さらに事態を悪化させている「社会悪」がいる。
参政党の引き算できない病
参政党は「高市さんを支えるために、我々の議席が必要だ」と言って選挙を戦おうとしている。これこそ**「見上げたバカ」**だ。
よく考えろ。参政党が議席を伸ばせば、その分、誰の議席が減る? 自民党だ。自民党の議席が減れば、高市首相の足場が崩れ、退陣確率は高まる。
つまり、参政党が頑張れば頑張るほど、彼らが守りたい高市早苗を追い詰めることになる。
この単純な引き算すらできない政党と支持者。「バカだねぇ」と、森川信の声で嘆きたくもなる。
小沢一郎信者の「歴史健忘症」
そして、小沢一郎信者たち。彼らは「オヤジさんの剛腕で政権交代だ」と騒ぐが、歴史的事実を無視している。
細川政権も鳩山政権も、小沢一郎が政権交代を実現できたのは、その直前の参議院選挙で野党が大勝していたからだ。参議院という「数の裏付け」があったからこそ、剛腕が機能した。
現在の参議院60議席という惨状で、小沢一郎に何を期待するのか? 前提条件が欠落しているのに同じ夢を見るのは、ただのカルトだ。
5. 「志」を売った有権者と、志位和夫の「京都風嫌味」
最後に、私が今回「中道改革連合」の仕事を断っている本当の理由を話そう。それは「筋(スジ)」の問題だ。
政治家の変節は職業病、だが有権者は違う
政治家が生き残るために魂を売るのは、ある種「職業病」だ。権力を握らなければ仕事ができない彼らにとって、変節は現実的な選択(Deal)だろう。
しかし、有権者は違う。お前らは政治家ではない。なぜ頼まれてもいないのに、勝手に魂を売り飛ばす?
9年前、2017年の選挙を思い出せ。「枝野立て」と叫び、**「数合わせよりも理念だ」と熱狂していたのは誰だ? お前ら自身じゃないのか?
その同じ口で、今は「勝つためには手段を選ばない」と言う。9年前の自分に嘘をついて平気な顔をしているその神経が、私には理解できない。それはリアリズムではない。ただの「卑しさ」**だ。
志位和夫というマキャベリストの知性
この「裏切り」の本質を最も鋭く突いたのが、日本共産党の志位和夫だ。
彼はTwitterで「裏切りは最も卑劣な行為だ」とし、**「自民党の枠組みの中で、自民党の政治は変えられない」**と発言した。
これを単なる「共産党の愚痴」だと思っているなら、お前は浅すぎる。
この言葉は、**9年前(2017年)の枝野幸男自身の言葉の「引用」なのだ。
志位は、枝野がかつて吐いた「理念」をそのまま突き返すことで、「おい枝野、今の自分に向けてそれをもう一度言ってみろ」**と刺したのだ。これは、今の枝野(とそれを支持する有権者)が、過去の自分自身を裏切っていることへの、極めて高度で陰湿な(褒め言葉だ)皮肉なのだ。
この志位和夫の「親切な殺意」に気づかない鈍感さこそが、今の有権者のレベルを表している。
まとめ:感情を捨て、数字と筋を見ろ
高市政権を引きずり下ろすには、中道改革連合単独で233議席が必要だ。安定政権には310議席が必要だ。今の野党にその力はない。
有権者に必要なのは、安易な「お支え」や「野合への期待」ではない。
政治家が魂を売るのは勝手だが、お前らまで一緒になって安売りするな。
「先生、魂売りましたね。今回は目をつぶるが、次は許さんぞ」。そうやって冷徹に見下ろすのが有権者の仕事だ。
夢から覚めろ。そして、現実の数字を見ろ。
お前ら、ほんまに落ち着け。

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