1. 政権実現に対する筆者(菅野氏)の期待と夢
菅野氏にとって、高市早苗政権の実現は**「俺の予想通り」「俺の希望通り」の出来事であり、「俺の夢が現実になっている」**と述べられています。
- 個人的な利益と幸運: 彼は、高市氏が総理大臣になってくれれば、**「俺があらゆる意味でラッキーになる」と訴え続けてきたとしており、もし実現すれば「俺の夢が全て叶う」**と表現していました。
- 商業環境の整備: 高市政権は「日本会議内閣」であるため、菅野氏にとっては**「商売しやすいい環境が整う」**と見られています。
- 予想されていた豪華な生活: 本来であれば、この実現を祝して**「酒飲んでウェーってノリで祝杯をあげなきゃいけない」状況であり、ある種の雑誌の裏表紙に載っているような(バスタブに一万円札を溜めてシャンパンを飲む)「それぐらいラッキー」**な状態になるべきだったと述べています。
2. 現実とのギャップと具体的な現実(高市政権の評価)
政権実現という夢は叶ったものの、話者は現実的なギャップや、政権が直面する課題を指摘しています。
A. 個人的な現実のギャップ
- 体調不良: 政権が実現したにもかかわらず、話者は風邪で体調を崩し、**「よれよれ」な状態であり、祝杯をあげたり「どんちゃん騒ぎ」**をしたりすることができませんでした。
- 株価予想のハズレ: 唯一、個人的な期待が外れたのは、高市氏が首相になれば**「株が上がるかな」と思って株に資金を投じようとしたところ、実際には株価が「偉い下がり」**、結果的に風邪で動けず投資しなかったことが幸いだったと述べています。
B. 政治的・官僚的な現実の強固さ
- 安倍官邸の踏襲と優秀な官僚: 高市官邸は、飯島氏や今井氏など安倍官邸のスタッフをコピーしており、**「ほぼほぼ安倍鑑定」であり、経済産業省が主導する構造です。また、財務省のエースである吉野氏が投入されたことから、安倍政権に次ぐ「強力な官邸」になり、「長期化するんじゃ」**ないかと予測しています。
- 「日本会議内閣」としての側面: 敵対的なメディア(赤旗の日曜版)は、高市政権を**「危険な高市最悪内閣」「全員日本会議」**であると批判しており、菅野氏はこれを事実(日本会議内閣)として認めています。
C. 外交における現実的な予測
菅野氏は、高市政権の現実的な外交課題と、トランプ氏来日(トランプ高市会談)における予測について詳しく述べています。
- 「タフネゴシエーター」の予言: 菅野氏は、ドナルド・トランプ氏が必ず高市早苗氏のことを**「タフネゴシエーター」(Tough Negotiator)と褒めるだろうと予言しています。しかし、これは高市氏の交渉能力が高いからではなく、トランプ氏が「会う人全員をタフ ネゴシエーターだって言う」口癖であり、自分がそのタフな相手とディールを成し遂げたから「俺のほうがすごい」という宣伝にするための修辞戦略であると分析しています。もしトランプ氏が高市氏を褒めなかった場合、それは日本側がアメリカにとって不利な条件で交渉を終えた(つまり、日本側が「ほんまのタフ ネゴシエーター」**だった)証拠になると論じています。
- サハリン2の放棄圧力: トランプ氏は高市氏に対し、エネルギー政策上重要なサハリン2(ロシアの石油・天然ガス開発プロジェクトで、日本企業も出資している)の放棄を迫ってくるだろうと予言しています。この放棄のディールとして、アメリカからのシェールガス購入を提案してくる可能性が高いと予測されています。サハリン2は、英蘭シェル、三井物産、三菱商事が共同運営するプロジェクトであり、ロシアのエネルギー政策上重要な意味を持ちます。
D. 保守政策の現実的な対立軸
- 夫婦別姓問題の絶望: 高市政権の実現と、自民党と維新が旧姓の通称使用の法制化で合意したという現実を受けて、選択的夫婦別姓を求める運動体は**「絶望」を感じています。菅野氏によれば、これは保守派(日本会議や伊藤哲夫氏など)にとって、憲法9条よりも遥かに、「最後の防衛ライン」と見なされている「最終決戦」**のテーマであるため、期待とは裏腹に、リベラル側にとって極めて厳しい政治的現実が訪れていると指摘しています。
- 所信表明演説の構造: 高市総理の所信表明演説の原稿は、**「経済問題から始まる」**とされており、その流れは「経済 経済 経済 食料安全保障 外交」と分析されています。発言者は、国際問題に言及する前に、なぜ食料安全保障の話をするのか「意味がわからない」と批判しています。
- この構成は**「民主党政権から始まる悪癖」**であり、鳩山政権以降、演説の構成は「経済問題、政治改革、社会問題、外交」という順序になったとされています。
- 菅野氏は、経済の話を先にすることを**「乞食臭さ」**であり、**日本の「没落の象徴」だと厳しく批判しています。この変化は、民主党政権が「経済がダメだ」という批判に答えるために行った「さもしい」行為であるとし、また、経済の話をしていると「賢い」と見なされるという「さもしい考え方」**が霞が関(官僚)の内部で出てきていることも背景にあると推測しています。国際情勢から始めるのが通例だった(田中角栄氏の例)昔の政権と異なり、**「民主党政権以降の悪癖」であり、「没落の象徴」**であると厳しく評価しています。
- 当時の演説の構成は、「国際情勢、日本の外交、その後、金融政策、内政の問題、社会問題、統治機構改革」という順序でした。
- これは高市氏個人の責任ではなく、日本の国力が落ちていることの表れであるとしています。
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