2026/1/25予言なるものが存在するのであれば、おそらくその歴史上もっと早く予言が的中した事例はこれではないか。
第2回 2017年の枝野幸男を否定せよ ― 「中道改革連合」という名の歴史修正主義
記事の要約と図解
【結論】 特定の政治家(「人」)を信仰し、「構造」や「論理」を軽視する支持者は、必然的に現実を歪曲する怪物へと変貌する。トランプ政権下の側近が「氷があるからグリーンランドはアイスランドだ」と言い募ったように、あるいはれいわ新選組支持者が排外主義化したように、彼らは認知的不協和を解消するためなら事実さえも殺す。これは政治の問題ではなく、人間としての「格」と「知性」の崩壊である。
【ポイント3選】
- 予言の的中: 「山本太郎不在なら3年で排外主義化する」という予言は、外国人犯罪を口実に日の丸を振る支持者の出現によって最速で現実となった 。
- 真のホラー: 殺人や暴力よりも恐ろしいのは、ボスの言い間違い(グリーンランド=アイスランド)を正当化するために、「氷があるから正しい」と現実を書き換える人間の醜悪さである 。
- 構造と信者: 名前を出さずとも「構造」を語れば不適格者は炙り出されるが、信者はそれを「推しへの攻撃」と誤認し、議論を拒絶する 。

【徹底解説】「グリーンランドは氷に覆われているからアイスランドだ」と言い募る人々へ ― 政治的熱狂と人間性の崩壊
政治において、敵対勢力の明白な悪意よりも深く、私の背筋を凍らせるものがある。それは、かつて理性的だと思われていた人々が、特定の政治家への「信仰」を守るために、平然と現実の方をねじ曲げ始める瞬間だ。
今回は、私が的中させてしまったある「予言」と、トランプ政権下で起きた寒気のするような逸話を紐解きながら、現代の政治参加が陥っている「構造的な病理」について語ろう。これは、特定の誰かの悪口ではない。あなた自身の人間性が保たれているかを問う、ホラーの話である。
「予言」の最速回収と支持者の暴走
以前、私はある予測をTwitter(現X)に投稿したことがある。
「山本太郎の演説に魅了された熱狂的な支持者たちは、3年以内に山本太郎が復帰しなければ、日の丸を振って『外国人は出て行け』と言うようになる」

当時の熱気からすれば、リベラルを自認する彼らがそんな変節をするはずがない、と多くの人は思っただろう。しかし、現実は私の予測をあざ笑うかのようなスピードで進んだ。この予言は、おそらく歴史上最速で的中した事例ではないか。
私がこの懸念を表明した直後、ある支持者からこんな反応が返ってきたのだ。 「外国人による誘拐、窃盗、犯罪は今後必ず増えていくと思います。日の丸抜きで日本人をやれるか考えますね」

見てほしい。これが「半分突っ込んでいる」状態だ。 彼らは「政策」や「理念」といった構造で政治を見ていない。ただ「山本太郎」というカリスマ(人名)に依存していただけだ。だからこそ、その中心人物が不在になったり、自分たちの不安が刺激されたりした瞬間、彼らの中身は空っぽになり、最も安易で醜悪な「排外主義」へと流れる。
これは単なる個人の暴走ではない。「構造」ではなく「人名」で政治を語る集団が辿り着く、必然的な地獄なのだ。
トランプ政権の「ホラー」が示すもの
この現象の恐ろしさを解く鍵は、海を隔てたアメリカ、トランプ政権下で起きたある逸話にある。これこそが、私が感じる「人間としての根源的な恐ろしさ(ホラー)」の正体だ。
ある時、トランプ前大統領が演説中に、グリーンランドのことを何度も「アイスランド」と言い間違えたことがあった。「米国はアイスランドを守らなければならない」と繰り返したのだ。 通常であれば、単なる言い間違いとして訂正すれば済む話だ。しかし、トランプ政権というカルト的な空間では、そうはならなかった。ホワイトハウスの報道官や側近たちは、大真面目な顔でこう擁護し始めたのだ。
「グリーンランドも氷(アイス)に覆われているのだから、アイスランドと呼んでも差し支えない」 「英語として正しいだろう」
閣僚までもがそう言い募った。
もちろん、権力による物理的な暴力(例えば米国移民税関捜査局による理不尽な殺害など)は許されないし、恐ろしい。だが、人間としての「底」が抜けているのは、ボスを守るために現実の方を書き換えてしまう、この精神構造だ。敬愛するリーダーの誤りを認めることができず、認知的不協和を解消するために、「事実はどうあれ、親分が言うならそれが真実だ」と自己洗脳を行う。その姿こそが、人間として最も醜悪であり、真のホラーなのだ。
「人名語り」の信者と斎藤元彦現象
この「グリーンランドはアイスランドだ」と言い張るトランプの側近と、現在の日本のネット上に見られる一部の支持者たちに、何の違いがあるだろうか? 私は断言する。全く同じバスケットに入っている。
彼らの特徴は、「構造」で政治を見ず、「山本太郎」「石丸伸二」「斎藤元彦」といった「人名」に依存することだ。 「〇〇しか勝たん」「菅野さんはどこ推しなんですか?」などと聞いてくる手合いは、すべからく思考停止した信者である。
私は以前、1時間近くにわたり、斎藤元彦氏の名前を一度も出さずに「統治機構の構造」について語ったことがある。「能力の低い人間が位につくとどうなるか」「アホはアホを引き寄せる」という構造論だ。名前を出していないにもかかわらず、それは見事なまでに斎藤元彦批判として成立していた。なぜなら、彼がその「アホの構造」にピタリと当てはまるからだ。構造で語れば、不適格な人間は自然と炙り出される。
しかし、信者たちはこれを理解できない。「構造の話」をしているのに、勝手に「私の推し(斎藤氏)の悪口を言われた!」と反応し、攻撃してくる。特定個人の名前を叫び、その人物の全てを肯定しようとする「信者」になった瞬間、人は現実を「アイスランド」と言い換える怪物になり果てるのだ。
あなたは、自分の口で「グリーンランドはアイスランドだ」と言っていないか? 今一度、鏡を見て考えた方がいい。
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