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【第3回】斎藤知事のマイナスイオンより、三宮「都そば」のすぐ怒るおばちゃんを愛せ。箸入れを投げてくる神戸のリアル

【構図と主題】 画面の分割(対比構造): 画面の左側(1/3程度)は、冷たい青とグレーの色調。右側(2/3程度)は、暖色系(オレンジ、琥珀色、赤)の温かい照明。 左側(政治の虚無): 冷たく無機質な演台(ポディウム)があり、その周囲には空虚な「マイナスイオン」を思わせるチープなエフェクトと、空中に浮かぶ「視聴者数:8」というデジタル表示。冷酷で生命感のない空間。 右側(神戸の情緒): 昭和の香りが残る三宮のレトロな立ち食いそば屋(都そば)のカウンター。湯気がもうもうと立ち込めている。カウンターの向こう側から、エプロン姿の「気性の荒そうだが愛嬌のあるおばちゃん」が、客に向かって勢いよく「木製の箸入れ」を滑らせて(投げつけて)いる瞬間。箸入れは空中でブレ(モーションブラー)を伴って描写される。 背景のディテール: そば屋の奥には、鉄板で気怠そうにお好み焼きを焼く「元ヤクザ風の渋いおじさん」の姿がぼんやりと見える。


5/14(木)朝刊チェック|自民党がますます「社民党化」している件について

【結論】

「マイナスイオン」やヘイトスピーチが横行する狂気の兵庫県政を嘆きつつ、筆者の眼差しは神戸・三宮の泥臭い情緒へ向かう。箸入れを投げてくる「都そば」の理不尽な接客や、ヤクザ上がりが気怠く焼く「最高のお好み焼き屋」の人間臭さ。そこには、薄っぺらな権力者には決して持ち得ない、関西ならではの豊かなコミュニケーションと本物の熱が息づいている。

【ポイント3選】

  • 政令指定都市の惨状: 田舎のヤンキーと同レベルのヘイトが横行し、同接8人のYouTuber議員が騒ぐ地獄絵図
  • 神戸到着の儀式と都そば: 箸入れが西部劇のように舞い、「こっち立て」と舌打ちされる理不尽で愛すべき接客
  • 最高のお好み焼き屋のイデア: 味が美味いか不味いかではなく、人生の吹き溜まりで気怠く焼く『じゃりン子チエ』の泥臭い熱
たもっちゃん
たもっちゃん

タイムスタンプ版 一気通貫

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読者の皆さん、お疲れさん。菅野完です

いよいよ連載の最終回、第3回に入っていくんやけど、その前にちょっとだけええかな。 もし、この記事からたまたま読み始めてもうて、第1回と第2回をまだ読んでへん人がおったら、ちょっと回り道になるんやけど、先にそっちから目を通してもらえへんやろか。

なんでかって言うとな、この連載で俺がほんまに言いたいことは、世の中の「ホンマもん」と「薄っぺらいもん」の圧倒的な落差を、順番に肌で感じてもらわんと伝わらんような気がするんですわ。

第1回では、大野雄二さんっていう本物の劇伴職人が削り出した「1秒」の秒針のリズムや、譜面にない「鳴ってない音」にまでこだわる、えげつないプロの仕事の話をさせてもうたんや 。 そして第2回では、その真逆やね。40年前の「マイナスイオン」みたいなカビの生えた疑似科学を真顔で語って、足元でヘイトスピーチが野放しになっとる、今の兵庫県政のグロテスクな現実について書かせてもうた 。 この「本物の文化の重み」を知った上で、「権力の絶望的なスッカラカン具合」を見てもらわんと、あかんのですよ。 +4

で、それを踏まえた上で、この第3回に繋がるわけです。

知事の言うとるマイナスイオンだのなんだのっていうスカスカの言葉に対して、俺たちの愛する神戸には、もっと泥臭くて、理不尽やけど温かい、本物の「人間のリアル」があったやんか、という話をしたいんです。三宮で箸(箸入れ)を西部劇の酒場みたいにガーン!って投げてくる『都そば』のおばはんとか、1回鉄にシバかれて組潰されたおっちゃんが気怠く焼いとるお好み焼き屋の熱とかね 。 +1

そういう「人間の体温」みたいなもんが、薄っぺらい権力の言葉といかにかけ離れとるか。それを感じてもらうための全3回なんや。

やから、まだの人はぜひ、第1回の大野雄二さんの話と、第2回の知事の狂気の話を順番に味わってから、またここに戻ってきてもらえると、俺としてはすごく嬉しいです。

ほな、1回目からずっと付き合ってくれてる皆さんは、このまま三宮の駅前の話に進みましょか。

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スピリチュアル県政の裏で息づく、神戸・三宮の泥臭い情緒

知事が「マイナスイオン」などというカビの生えた疑似科学を語り、その足元でレイシストがヘイトスピーチをわめき散らす。これが現在の兵庫県の惨状。政令指定都市・神戸の顔は完全に地に落ちた。

「朝鮮人がどうやとか言うてたら根性あると思われる、程度が低くて田舎臭いヤンキーみたいな奴らが、デカい顔してんねん。政令指定都市がこんなんでええの!」

選挙序盤で「異常者」と見抜いた自民党の古狸たち(4〜5人)

この異常事態。実は県議会の重鎮たちは早々に見抜いていた。自民党の県議会議員、それも酸いも甘いも噛み分けた大ベテランの4、5人。彼らは選挙が始まってすぐに「あいつはダメだ」と見切りをつけていたという。

「古狸がひっくり返って狸が人間に化けて、もっぺん狸に化けんのちゃうかちゅうぐらいの古狸やで。そいつらが、顔見ただけで『こいつ異常者や』って気付いとってん」

同接8人のYouTuber議員。白金公園の小3のバスケより少ない現実

そして、この混乱に乗じて騒ぎ立てるYouTuber議員たち。彼らの影響力などたかが知れている。現実の数字を見れば一目瞭然。同時接続視聴者数、たったの8人。

「同接8人って、喫茶店の椅子一つやんけ。そのまま近所の喫茶店行け。うちの近所の白金公園——全然白金ちゃうのに白金公園言うてる、首都高の下の慶応の体育館の裏な——あそこで小3がやってるバスケの人数より少ないわ。それで政治語るって、生き恥やろ」

箸入れが西部劇のように舞う。愛すべき「都そば」の理不尽接客

狂った県政から目を背け、私は三宮の街を歩く。生田新道の角にかつてあった「都そば」。あそこには、神戸の泥臭くも愛すべきリアルがあった。名物は「すぐ怒るおばちゃん」。客商売の常識などそこにはない。理不尽の極み。

「こっち立て」「奥へ行け」と舌打ちされる、それが俺の「神戸到着の儀式」

立ち位置が少しでも気に入らなければ、容赦なく怒号が飛ぶ。「こっち立て」「奥へ行け」。だが、これこそが儀式。

「あのおばはんに舌打ちされて怒られへんかったら、俺は神戸に着いた気がせえへんのよ」

接客の極北。客が箸を求めると、彼女は無言で舌打ちをする。そしてカウンターの向こうから、恐るべきスピードで物体が飛んでくる。

「『箸』って言うたら、箸のこれ(箸入れ)ごと、ガーン!投げてきよんねん。西部劇の飲み屋で隣から酒滑ってくるやつみたいに。あれがないとあかんねん。おばちゃん元気かな、店潰れてもうてほんま心配や」

1万円札を出したら「大好き!」と叫ぶ「公楽」のおばちゃんとの絶妙なグルーヴ

「公楽のおばちゃんはちゃう。公楽のおばちゃんはよう喋るだけで、怒ってへんよ。みんなで4、5人で行って、『たぬきそば』『天ぷらそば』『キツネそば』って注文がバラバラやから、忙しいやろうし『天ぷらそばでまとめようか』って言うたら『偉い!』って言うて。

でも1番好きなのは、忙しいから『ごめん、お代(お代)払うの悪いから立て替えとくわ。1万円札しかないねん』て渡したら、『大好き!』って叫びよんのよ。めっちゃおもろいな。あれ(お釣りを)釣り返さんかったら、もっとすっきやけどな。

あと、『ごめんおばちゃん、大きいのしかないわ』って渡したら、『もっと大きいのないの?』って言われて、『何言うてんねん、これしかないねん』って返す。あのおばちゃんはああいうおばちゃんやねん。ネットの口コミなんかで、ああいうのを『怒ってる』という風に解釈すんのはダメですよ。そういうコミュニケーションです。」

関西における「最高のお好み焼き屋」のイデア

関西人がお好み焼き屋に求めるもの。それはミシュランの星でも、洗練された味でもない。うまいかまずいか。そんなものは二の次。

「あのな、うまいとかまずいとかちゃうねん。お好み焼きは全部うまいねん。大事なのは、そこに関西人が求める『全て』があるかどうかや」

味が美味い・不味いではない。ヤクザ上がりや水商売上がりの「気怠さ」がスパイス

最高の店。それは人生の吹き溜まりのような場所にある。決して情熱で作ってはいけない。「ついで」に焼いている気怠さこそが最高のスパイス。夜の商売を上がった色気のある女。あるいは、シノギがしんどくなった元ヤクザの男。

「『じゃりン子チエ』の百合根のおっちゃん(アントニオの飼い主)みたいなんがええねん。1回鉄にシバかれて組潰されて、しゃあなしで気怠くお好み焼き焼いてる。親がそんなんやから、横で家事手伝いながら子供が説教してたりする。その泥臭い熱。それに比べたら、マイナスイオンだのなんだの言うてる知事の言葉なんて、薄っぺらくて反吐が出るわ」

【検証用ソース】事象の裏付け

たもっちゃん
たもっちゃん

読者の皆さん、全3回の長い連載、最後まで付き合ってくれてほんまにありがとう。

大野雄二さんの天才的な「鳴ってない音」の美学から始まって、サザンが8やと信じてるような兵庫県知事の「マイナスイオン」の空虚さ、そして最後は三宮で箸入れをガーン!と投げてくる『都そば』のおばはんの話まで。だいぶあちこち話が飛んだように見えたかもしれんけど、俺が言いたかったことは結局ずっと同じなんですよ。

世の中、上っ面だけの薄っぺらい言葉とか、権力の座におるだけのスカスカな人間がデカい顔してるけど、そういうもんに振り回されたらあかんと思うんです。

市川崑と和田夏十と極限まで打ち合わせして「1秒」の狂気を削り出す大野さんのような本物のプロの仕事。あるいは、1回鉄にシバかれて組潰されて、しゃあなしで気怠くお好み焼き焼いてるおっちゃんの泥臭い熱。

そういう「本物の手触り」とか「人間のリアル」をちゃんと知ってたら、公の場でマイナスイオンがどうのとか、ヘイトスピーチを文脈がどうのとか言うてる連中のグロテスクな嘘っぱちなんか、一瞬で見抜けるはずやねん。薄っぺらくて反吐が出るわって、心の底から笑い飛ばせるはずなんですよ。

政治の世界がどれだけ腐ってて絶望的でも、俺たちの足元には、理不尽やけど血の通った、豊かで愛すべき日常がちゃんと息づいとる。神戸の街が、関西のすぐ怒るおばちゃんらが、それをごく自然に教えてくれてるような気がするんです。

世の中、そう簡単には良くならんかもしれんけど。せめて俺たちは、こういう本物の「かっこよさ」とか、泥まみれの「人間の面白さ」をちゃんと愛せる感覚だけは、手放さずに持っていたいもんやね。

ほな、今回はこの辺で。また次の記事でお会いしましょう。お疲れさんでした。

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