野党よ、勝つための「下品」を学べ ― なぜ自民党の模倣こそが政権奪還の唯一解なのか | 菅野完 朝刊チェック 文字起こし
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野党よ、勝つための「下品」を学べ ― なぜ自民党の模倣こそが政権奪還の唯一解なのか

2025/12/18(木)朝刊チェック:自民・共産タッグとかいう馬場と猪木のBI砲レベルの強力タッグが結成された件

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1. 処方箋:勝利の模倣論 ― 野党は「野党時代の自民党」を完コピせよ

なぜ、長年の宿敵であったはずの自由民主党が、現在の野党にとって最高の教科書となり得るのか。この逆説的な問いこそが、本日の議論の核心です。ビジネスの世界では、成功企業の戦略を分析し、自社に取り入れる「ベストプラクティス」という考え方が常識です。政治闘争を、感傷や理想論が渦巻くショーではなく、結果を出すための冷徹な「仕事」として捉え直したとき、我々が学ぶべき唯一の成功事例が見えてきます。

唯一の成功事例(ベストプラクティス)

現在の野党が抱える課題は極めてシンプルです。「政権を取りたい。しかし、どうすればいいか分からない」。この問いに対する最も合理的で自明なソリューションは何か。それは、歴史の中から**「直近で唯一、野党の立場から選挙で勝利し、政権を奪還した成功事例」**を研究し、模倣することです。

そして、その唯一の成功事例こそが、2009年から2012年の民主党政権下における**「野党・自由民主党」**に他なりません。

「輝いていた」野党・自民党の闘争術

当時の自民党の戦いぶりは、今振り返っても「めちゃくちゃかっこよかった」と評するしかありません。彼らは、野党として政権を奪い返すという一点に全てのエネルギーを集中させていました。

  • 国会での徹底抗戦: ヤジは飛ばすわ、物は投げるわ、わざわざプラカードを持ってくるわ、あらゆる手段で審議を妨害する。その姿は、まさに戦う集団でした。
  • 首相への罵詈雑言: 当時の鳩山由紀夫首相に対し、「ルーピー(愚か者)」といった、単なる野次を超えた人格攻撃とも言える言葉を浴びせ続けました。

これらの行為は、確かに「下品」です。しかし、それこそが野党の存在価値を示す「本寸法の芸」であり、政権与党を追い詰めるための最も効果的な武器なのです。彼らは、まさに「野党のお手本」でした。

「ルーピーTシャツ」に学ぶ市民運動の王道

その象徴が、自民党が公式に販売した「ルーピーTシャツ」や「愚か者めTシャツ」です。これは単なる悪ふざけではありません。極めて高度な戦略に基づいた、「市民運動の王道」と呼ぶべきものです。そのサイクルはこうです。

  1. 扇動 (Agitation): 「ルーピー」のような強烈でキャッチーな言葉を発信し、メディアを通じて社会的な流行を創り出す。
  2. 資金化 (Monetization): その流行語をプリントしたTシャツなどのグッズを販売し、運動を支える活動資金に転換する。
  3. 拡大 (Expansion): 得られた資金を元手に、さらに運動の規模を拡大し、次の扇動へと繋げる。

これは、昔からある市民運動の極めて正しいやり方です。恥も外聞もなく、攻撃をビジネスにまで昇華させた当時の自民党のしたたかさに、我々は学ぶべきです。今の野党、例えば辻元清美氏や蓮舫氏がなぜ支持を広げきれないのか。それは、彼女たちが中途半端に「上品ぶって」しまい、この自民党のような「突き抜ける」覚悟ができていないからです。

プライドを捨て、PDCAを回せ

ビジネスの世界では、競合の成功事例を研究し、自社に適用可能な部分を模倣し、合わない部分を修正していく(PDCAサイクル)のは当たり前の行為です。政治も同じです。まずは、13年前に唯一成功した自民党のモデルを、プライドを捨てて完全にトレース(模倣)してみるべきです。

「自分たちのキャラクターに合わない」などという感傷や、「本来、政治はこうあるべきだ」といった何の裏付けもない理想論こそが、野党を勝利から遠ざけている最大の癌です。政権奪還は仕事です。仕事である以上、最も成功確率の高い手法を採用するのはプロとして当然の責務なのです。

結論:仕事としての政治闘争

菅野氏の核心を、最後に改めて強調させます。

「野党が政権を奪還する」という目標は、理想や美学を語る場ではありません。それは、結果を出すべき冷徹な**「仕事」**です。

そして、その「仕事」を成功に導くための唯一にして最高の参照モデルは、13年前にそれを成し遂げた、野党時代の自由民主党です。彼らが実践した、一見「下品」に見えるが、極めて効果的だった戦術の数々。それを、くだらないプライドを捨てて徹底的に模倣することこそが、今求められる最も合理的でプロフェッショナルな態度なのです。

皆様におかれましても、どうか政治を「どうあるべきか」という理想論で語るのをやめ、「どうすれば勝てるのか」という現実的な方法論で捉え直してみてはいかがでしょうか。そこにこそ、日本の政治を動かす本当の力が眠っているのです。

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