2026/2/24(火)朝刊チェック:オールドメディアの限界とはなにか
. 記事の要約と図解
【結論】 日本のオールドメディアがスーダンなどの世界的な人道危機を報じない最大の理由は、「日本が貧困化し、海外への利害関係を失ったことで、国際報道が『やっても儲からない』コンテンツに転落した」ためです。採算至上主義に陥ったメディア環境を生き抜くには、AIを活用して世界中の一次情報(RSS)を自らキュレーションする「個人の情報パイプライン」の構築が不可避となっています。
【ポイント3選】
- 報じられない世界的危機: スーダンでジェノサイドが起きているにもかかわらず、日本の視聴者の関心は「徒歩3分のラーメン屋」に向いており、メディアの尺が割かれない。
- 「キドカラー」の喪失: かつてはアフリカからレアアースを輸入する強固な利害関係があったが、現在は国が貧乏になり、当事者意識を持つエリート層も国内から消え去った。
- 自前AIの衝撃: 再生数至上主義のニューメディア(YouTube等)にも限界がある中、ロシア語や中国語を含む海外メディアのRSSを直接AIに翻訳させるシステムが真の言論空間を切り拓く。
■ 【徹底解説】オールドメディアの限界とやっても儲からないという絶対的な壁
AIからの痛烈なダメ出し? 数字が示す現代の視聴体験
あなたのチャンネルは月間40万人近くの視聴者がいるのに、そのうち35万人がチャンネル未登録だ。これは異常です。
私が日々構築を進めているAIから、突然こんな痛烈なダメ出しを食らった。月間視聴者数約40万人に対して、チャンネル登録者数は9万人強。通常のチャンネルであればこの比率は2対1になるはずだが、私の場合は4対1だというのだ。AIは勝手に過去1週間分の動画の字幕を文字起こしして文脈を分析し、あなたはどこでもチャンネル登録してねって呼びかけてませんよね。それは増えないはずですと冷徹に事実を突きつけてきた。

この笑い話のようなエピソードは、実は現代のメディア空間における視聴者の情報消費のあり方を如実に表している。多くの人々が、主体的にメディアを選ぶのではなく、ただ漫然と流れてくる情報をなんとなく消費しているのだ。この受け身の姿勢こそが、のちに語るメディアの構造的欠陥を助長する土壌となっている。
なぜ日本のメディアは世界の人道危機を報じないのか
スーダンのジェノサイドと錦糸町のラーメン屋
菅野氏がスーダンの話題に入る流れは、自身が構築した「AI情報収集システム」の成果発表からスタートしています。彼はこのシステムに、「海外のニュース配信(RSS)で非常に注目されているのに、日本のメディアでは全く報じられていないニュースを上位に持ってくる」という独自のルールを組み込みました。







すごくない?
その結果、システムが弾き出したランキングの最上位に食い込んできたのが、「スーダンの紛争(エルファシルの人道危機)」だったのです。

今、世界で何が起きているか。例えばスーダンのエルファシルという街は1年近く包囲され、フル人やザガワ人といった民族に対するジェノサイドが発生している。これはガザにも匹敵する極めて深刻な世界的・人道的な危機である。さらにスーダン紛争は、アメリカとロシアの代理戦争の様相すら呈している。
しかし、日本のメディアでこれを検索しても、大手メディアの報道はほぼ皆無だ。かろうじて朝日新聞が社説等で触れている程度で、あとは国連やUNICEFのサイトしか出てこない。
なぜか。理由は残酷なほどシンプルだ。尺が埋まらないのである。テレビの前の視聴者にとっては、遠い異国のジェノサイドよりも錦糸町の駅から歩いて3分のラーメン屋がうまいという話題の方が圧倒的に価値がある。あるいは中目黒から徒歩4分のカフェの裏にあるチョコクロがおいしいという情報の方が求められているのだ。メディアは需要のないものに尺を割くことはできない。
貧困化と利害喪失が招くやっても儲からないという絶対的な壁
キドカラーの時代と失われた当事者意識
なぜこれほどまでに日本人は内向きになってしまったのか。最大の理由は日本が貧乏になったからである。
1980年代から90年代にかけて、スーダンやコンゴの最大の貿易相手国は日本だった時代がある。当時、日立やソニーといった家電メーカーはキドカラー(輝度カラー)というテレビを大々的に売っていた。

このキド(輝度)を高め、ブラウン管の内側の発光を良くするために不可欠だったのが、コンゴやケニア、スーダンから掘り出されるイットリウムなどのレアアース(希土)だったのだ。
当時は、アフリカの情勢が日本の産業に直結していた。もしあの時代に今のスーダン紛争が起きていれば、日本でも大々的に報道されていただろう。しかし現在、日本企業のアフリカでの権益はほぼ残っておらず、日本国内に世界の情勢に対する利害関係者(当事者)がいなくなってしまった。本当に賢く、世界情勢に利害を持つエリート層は、すでにシンガポールやニューヨーク、上海へと脱出しており、日本語のニュースなどそもそも必要としていない。
オールドメディアの限界=やっても儲からない
残されたのは、海外に利害を持たない、貧乏になった国内の視聴者だけだ。
そうした層に向けてスーダンやコンゴの重厚な国際報道をやったところで、メディアにとっては採算が取れないのである。エプスタイン事件の日本での報道が少ないのも、的(ターゲット)にかけるべき日本の大物がそもそもおらず、利害関係がないからだ。やったって儲からない――これこそが、オールドメディアの唯一にして最大の限界であり、行動原理の全てである。
YouTubeは希望か? ニューメディアが抱える採算至上主義の限界
再生数という名の呪縛
オールドメディアがやっても儲からないからやらないのであれば、若者たちがもてはやし、次世代の希望とされるYouTubeやTikTokなどのネット動画(ニューメディア)はどうなのだろうか。
結論から言えば、ニューメディアはオールドメディア以上に絶望的だ。なぜなら彼らは100%採算しか判断基準のない世界だからである。再生数とチャリンチャリンと入る広告収益しか考えていないアルゴリズムの中で、スーダンのジェノサイドが深く掘り下げられることなどあり得ない。
むしろ、売上の半分以上を不動産事業(土地の貸し借りや売買)で稼ぎ、報道部門の浮き沈みに関係なく安定した資金基盤を持つ朝日新聞のようなオールドメディアの方が、まだマシな報道ができる余地を残しているのが現実なのだ。
結論:自前のAIで世界の1面をキュレーションする時代へ
言論空間を自ら構築する
日本のメディアも、ニューメディアも頼りにならない。ならばどうするか。私はシステムを自分で作ることにした。
ワシントンポストやニューヨークタイムズといった西側メディアだけでなく、ロシアのコメルサントや中国の人民日報などのRSSフィードを引っ張り出し、AIにロシア語や中国語、ドイツ語、フランス語から日本語へと同時翻訳させるシステムを構築したのだ。向こうのRSSフィードで反響が大きいにも関わらず、日本のメディアに出てきていない記事をランキング上位に持ってくるロジックも組み込んだ。
世界中の朝刊・各紙が1面トップで扱っているのに、なぜ日本は扱っていないのか。それを暴き出すマイ・メディアを手に入れたわけだ。
メディアが儲からないから報じないというアホの割合に合わせた空間に甘んじる必要はない。情報が与えられるのを口を開けて待つのではなく、テクノロジーを駆使して自ら世界の一次情報にアクセスし、自前の言論空間を構築する。それこそが、情報鎖国化が進むこの国で生き残るための唯一の防衛策である。

世間がもてはやすYouTube等のネットメディアは、再生数と金稼ぎ至上主義の「浅薄な集金装置」に過ぎない。「儲からない重要ニュース」を切り捨てるオールドメディアの限界を、さらに悪化させているだけだ。
だからこそ、私は自腹でAI翻訳を駆使し、採算度外視で「真面目な国際報道」を貫く。この狂気のチャンネルが覇権を握った時、立ち位置は完全に逆転する。「最新」を気取っていたネットメディアがただの集金機として軽蔑され、AIが紡ぐ「儲からない真実」こそが、最も価値ある最先端のメディアとなるのだ。

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