国際情勢と国内政治ニュースというより大きな文脈において、菅野氏に地方政治における問題と腐敗、全国的な汚職・倫理問題、および社会の根幹に関わる特定の犯罪といったその他の国内問題に言及しています。
これらの国内問題は、トップダウンの国家政策や国際的な力学とは対照的に、地方や社会の基盤レベルで発生する「程度の低い」失敗や倫理観の欠如として描かれていますが、同時に社会全体に影響を与える深刻な事象として位置づけられています。
以下に、菅野氏が言及しているその他の国内問題の詳細を説明します。
1. 全国的な汚職・倫理問題
菅野氏は、地方だけでなく全国レベルでの倫理や金銭に関する問題を指摘し、その根底にある能力の低さや腐敗を関連づけています。
- 自民党の裏金疑惑: 兵庫県選出の自民党議員に関する裏金疑惑について、検察審査会が「不起訴相当」の判断を下したことが報じられています。これは、兵庫の政治が乱脈であること、そして「全ての汚水は最終的に同じところに集まる」という考えの証左とされています。
- 市長の収賄罪: 大阪府岸和田市の前市長が収賄罪で3件目の起訴をされた件が報じられており、斎藤知事や立花孝志氏を評価するような「能力が人間の1/3しかない」人間は、必ず金銭的な問題を抱えているだろうという持論を補強する事例として挙げられています。
3. 社会の根幹に関わる問題
教員の性犯罪問題は、朝日新聞の社会面（3面記事）で取り上げられたローカルニュースとして言及されています。
- 教員免許偽造と性犯罪: 児童に対する性犯罪を繰り返す教員が、偽造の教員免許状を使って全国を転々としながら働き、60歳を超えても犯罪を続けているという事例が紹介されています。この事例は、制度によっても防ぎきれない、社会のシステム的な脆弱性を浮き彫りにしています。
国際情勢と国内政治との関連性
菅野氏は、国際的な大ニュース（イスラエルとガザの紛争におけるネタニヤフ首相の個人的動機 や、北極海経由の貨物輸送ルートの開拓）について論じた直後に、国内の政治的失敗（高市早苗氏の失態）や地方の腐敗（斎藤知事の失態）に焦点を戻しています。
この構成は、国際的な問題の重要性を認めつつも、国内の政治家（高市氏）や地方の指導者（斎藤氏）が自己保身や能力不足から引き起こす「程度の低い」失敗が、いかに日本の政治構造を脆弱にし、崩壊を招くかというテーマを際立たせています。特に斎藤氏の件は、個々のローカルな失敗であっても、それは国家を腐敗させる「腐ったみかんの話」であると結論づけられています。
コメント